ふと気づいた時にはそのようになっていた。
僕を妨げるもの。
それは何かのメタファーか、あるいは気のせいか何かか。
病む者の宿命なのを分かっていたはずなのだが、何度も抗い敗れる。
休戦状態の某国々みたいに上手に均衡を保てればいいはずなのに。
身に起こる全ての事物が自分に関係している。
そんな気がする・・・。
ふと音が鳴った時に考え事をしていたら、その音がきっかけで僕の考えていた事が正しいと認識してしまったり、音自体に意味があるのではないかと考えていたりもしていた。
そして、ある時こういう現象を知覚した。
某ストリーミングサイトを見ていたら、発信者の人間が僕自身に向けて情報を発信しているのではないか?
・・・と、錯覚した。
頭の中の声は「早送りをすると情報が損なわれるよ」
と、言ってくる。
僕とストリーミングサイトの情報発信者が同期している感覚に襲われる。
頭の中の声は「この情報は一度切り二度と見れないよ」
と、言ってくる。
僕自身もこの現象は特異なものではなく、この感覚、この状態こそがむしろ真実なのではないかと思い始めた。
僕は恐らく本当の意味で覚醒していたのだと思う。
・・・と、何故この様な状態になったのかというと、薬を断薬をしていたからである。
この病気の急性期に入ると、幻聴と妄想がリンクして一種の恍惚状態になる事が多い。
この体験をまたしたくて断薬を繰り返してしまう傾向にあった。
断薬をしては服薬をして。断薬をしては服薬をしてを一時期繰り返していて、僕の脳は幻聴や妄想に対して耐性が無くなってきているのではないかと思う。
去年の夏に入院をし、退院してからも強烈な幻聴に悩まされながらも、なんとか少しずつ回復し、今年の2月からまた聞こえ始め現在に至る。
そして、月日が経つ毎に病状が悪化している。
以上、断薬の危険性について述べてみました。
断薬しての完治は恐らく不可能ではないかと思われるので、しない方が賢明だと思います。
可能性がもしあるとするならば、病気を発症してから寛解に至り、その期間も長く続き、ずっと身体的、精神的にストレスなどの負荷がない環境で過ごせる事が可能ならばもしかしたら可能なのかもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。