モヤモヤも悪くない理由

 初めまして。ちゃんぐーと申します。統合失調症を6年前に発症し、現在も服薬中です。ここで文章を書こうと思ったのは、私自身、言葉に救われて生きてきたからです。精神病は薬だけでは治らず、自分の思考や価値観を変えていくことが肝になると言われています。自分がより生きやすくなるために、私はこれまで様々な言葉に触れ、それらを咀嚼して吸収し、生きる糧としてきました。その中で、自分を支え、労わる言葉たちが自然と自分の中で生まれてきました。その言葉たちを発信することで、繊細な心を持った人たちの心の回復のヒントになればと思っています。

 初投稿の今回のテーマ、「モヤモヤも悪くない理由」。私は、日常生活の中で、些細なことにモヤモヤしてしまいます。何か物事を進める上で、「もっと効率的に進められなかったのかな」と、要領の悪い自分に対してモヤモヤ。自分より作品作りが上手な人に対し、憧れを抱きつつも、「それに比べて私は…」と劣等感を抱いてしまいモヤモヤ。あの時あんな風に言ってしまったけれど、あの人はどう受け取ったのだろう?と、対人関係のモヤモヤ。さらには先の見えない未来へのモヤモヤまで…。数は尽きません。

 小さなことでモヤモヤしてしまう自分が、昔から嫌いでした。しかしある時ふと、モヤモヤもひょっとしたらそこまで悪いものではないのかもしれない、と気づきました。モヤモヤも悪くない理由。それは、「時が経てば、深みのある答えに辿り着けるから」。そもそもモヤモヤというのは、その問題に対して複雑に思考を絡ませ、一生懸命向き合っている証拠だと思うのです。モヤモヤの先に手に入れた「深みのある答え」は、なかなか他の人が簡単に手に入れられるものではないですし、モヤモヤすることは、「物事に対してここまで真摯に向き合えている」という、自負に値するプラスの行為だと思うのです。

 モヤモヤしてしまう繊細さは、人生の奥深さを味わうための最高の武器だと、私は思います。繊細な心を悲観する必要はありません。自分らしく、自分のペースで。この私の経験が、繊細な心を持つ方たちの力になれば幸いです。

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ちゃんぐー

グラフィックデザイナーを目指し日々奮闘中。アートや文章を書くことにも興味があり、幅広いジャンルで作品づくりに取り組んでいきたいと思います。ここでの発信が、いつか誰かの背中を押す力となりますように。

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