上白石 萌音さんの
『夜明けをくちずさめたら』
この歌は私の心を救ってくれた
前の記事に書いた通り、私は苦手なワードが多いので歌も聞いていて、心から救われたと思うことはなかなかなかった
でもこの曲は違う。
本当にここまで、気を遣わずに、苦手なワードがいつ飛んできてもいいようにビクビクしながら聞く必要もなく
心からスッキリする曲はなかった
すごかった。
まるで私が作曲したみたいに、私の心にたまっている言葉を全部吐き出してくれている曲
ノートに書くにも、言葉にすることがなかなかできない、そんな中この曲は言葉にしたいことをすべて言葉にしてくれた
この曲との出会いはNHKの『みんなのうた』
いつものように夕食の食器を片していた時に流れてきた
「またいつもの聞きづらい曲かな」と思って
半分耳を閉じたような気持ちで聞いていた
♪
誰もがひとりぼっち
やりきれないほど
悲しみがあって
でも笑いたくて
♪
気づいたら私はテレビにくぎ付けになっていた
微動だにせず、その歌に聞き入っていた
そして歌詞ひとつひとつに涙を潤ませていた
この歌詞一つ一つに私の思いがある
誰もがひとりぼっち
いつも私が考えることは、ひとりぼっちだった
「つらいのはわかるけど、でも○○しなきゃ、自分で行動しなきゃいけないんだよ」
そんな言葉ほしくなかったのに
誰も私の考えに賛同してくれる人も応援してくれる人もいなくて
ひとりぼっちだった
誰かに応援してもらいたかっただけなのに
みんな痛くても辛くても行動した人だけ偉くて
私を置いてきぼりにしてばかり…
やりきれないほど
悲しみがあって でも笑いたくて
悔しさにもたれて
やりきれないほど、やってもやっても終わりが見えない苦しみがあって
毎日解決策を見つけて、今日こそは終わる!ってやっても
結局何も変わらなくて、残酷にもまた今日が終わって、また明日も同じ毎日をくりかえす、そんな毎日が地獄のような生活をしていた
みんなから「自分から好んで不安になっているように見える」と言われても
本当は、笑いたいんだよね
願いが叶うのなら
私は毎日「この願いが叶うのなら」こう考えながら生活していた
でも、あまりにも叶わなすぎて、もう「願いはちゃんと叶うこと」さえ信じられなくなって
いつのまにか
「こんなこと願ったって叶わない」と無意識に心の中に刻みながら生きていくようになった
ぬくもりが生まれて
優しさがつながれて
またいつか会えたらいい
そう、ぬくもり優しさ、そんな温かいものがほしかった
きみは月を見てる
涙に負けないように
一緒に月を見ているとひとりじゃないんだって思える
誰かの手に愛がやどること
願っているんだ そうだろ
そうなんだよ
今まで私に言ってきた人、その人たちに愛がないとは言わないけど
愛がある言葉が飛んできますようにって願っているんだ
夜明けはきっと来るから
そう、解決策があると知ってから
私はこの言葉を信じられるようになった
夜明けは必ずあるよ。
それはもうきれいごとだと
嗤うひとたちの言葉に敗れて
分かち合うことをあきらめたりしない
誰かを傷つけたくない
そう、私の言っていることは都合がよくて、きれいごとかもしれない
「そんなうまくいかない」何度もこの言葉をかけられた
私の周りには、嫌な人なんていないんだよ、だからこそ苦しいんだよ
相手の言っていることがあっているから、何も言えなくて、
間違っていることを突き付けられて、どうか願いを通してもらいたくて、つい被害者のふりをしちゃって、だってもう、それしか方法がないんだもの
私って悩んだときはこんなひどい言葉をかけちゃうけど、それくらい誰かに甘えたかっただけなんだよ
誰も傷つけたくないんだよ、傷つけるつもりなんてないんだよ
どうかもう
震えるその手を
自分で責めたりしないで お願い
みんな みんな 愛されたいと
言えずに生きている
私は自分のこと責めたりも愛されてないと思ったりしたこともしてなかったつもりだったけど、これだけ涙が出るということは、私はずっと自分のことを責めていたんだな
私もみんなもこの気持ちが「愛されたい」という気持ちだということも気づかず
言えずに生きている
ぼくは月を見てる
そして夢を見てる
心のなか奪われはしない
希望があるんだ そうだろう
みんな月を見てる
誰かを想いながら
いつの日かとなりに座って
夜明けをくちづさめながら
私は解決策を見つけてから、この歌詞を信じられるようになってきた
希望はあるんだと
学校を出てからすっかり自信を無くしてしまった私だけど
希望はあるんだね
いつの日か、いや、もうすぐ目の前にあるのかもしれない
不安に包まれない世界がやってきてすっきりとした気持ちで過ごせる日がやってくるかもしれない