パリオリンピックが終わる。
ラジオからあのメロディーが流れてくる。
加古隆「パリは燃えているか」
NHK『映像の世紀』より
20世紀を映像で振り返る番組のメインテーマ。
中高生の時、父と毎週のように見ていた番組。
広島・長崎原爆の日が終わり、今はお盆の最中。終戦の日もすぐだ。
8/6 友人の誕生日
8/12 今は亡き友人の命日
この時期は、やはり戦争とリンクして、自分の犯してしまった罪さえも考えてしまう。
あの時、私があんな行動をしなければ、友人は存命だったかもしれない。
今頃、趣味の写真撮影と詩の作成を楽しんで
その道の有名な人になっていたかもしれない。
私がその機会を奪ってしまったのだ。
生きてさえいれば……。
今でも後悔している。
しかしながら、そのまま、その気持ちを引きずるのでは
きっと友人も安心して天国にはいないだろう。
残された命。今を懸命に生きなければ。
あまりにも綺麗な羊雲を見かける。
ご先祖様を想う。
亡き父を想う。
脈々と生きてこられた彼らのおかげで、今の私がいる。
ここに立っていられる。
彼らが時を超えて、様々な困難や挫折を乗り越えて、ここまで来られた。
パリは燃えているか。
二度に渡る大きな戦争、民族間の衝突、紛争、冷戦……。
そして戦場となったウクライナ。戦争は繰り返される。
映像という大いなる遺産が、時に人間の素晴らしさと愚かさを具現化し
今を生きる私達に何を訴えかけてくれているのか
21世紀を生きる私達は考える必要があるのではないだろうか。
あの悲しげで重厚なメロディーをもう一度聞いてみたい。