脚が3本になったうさぎさん

今年6歳になったスノウちゃんは我が家に来て6年目。オスの立ち耳ネザーランドドワーフです。

事の発端は右後ろ脚の腫れでした。病院に行って抗生剤をもらい、様子を見ることになりました。腫れの原因は解りませんが様々考えることができるので、その原因によっては抗生剤で治るようでした。ですが1か月分処方された薬を毎日飲んでいるのに、半月投与していても腫れは小さくなるどころか大きくなる一方で、病院に電話をして相談することもありました。

長かった1か月が終わり病院に行くと、先生はスノウちゃんの脚の腫れをみて病理検査を提案しました。病理検査は、腫れている部位の一部を切り取って、検査センターへ送り、細胞を調べてもらうことにより病気を特定すること。ただ腫れていくのを見ているよりは、と頼んで1週間、検査結果は異常なし。
この時点でのスノウちゃんは歩く振動が患部に響くらしく、片脚をあげたまま跳ねて移動する程でした。また病院に行くも、腫れが大きくなるのが早すぎるという先生の提案で、再び別の角度から細胞を取り、また病理検査をしてもらうことになりました。

これでまた異常がなかったらどうすればいいのだろうかと不安を抱える中での1週間後、検査結果は肉腫という判定でした。これはがんであり、手術で切るしかないようでした。この検査結果で私はある意味安心していました。原因が分からないまま手術になるよりは一層良かったです。手術はうさぎの脚が細すぎることから、患部のみ切り取るのは難しく、断脚、脚を切ってしまうしか方法はないとのことでした。今現在片脚を庇って歩くことができているので、切った後に歩けるかどうかは心配ないだろうとのことでした。もっと大きな動物だと、体重が重くなるため切った後に補助をする必要があるようです。

そして手術を始めて1時間、無事に終わったスノウちゃんは病院に1泊して帰ってきました。その間スノウちゃんの家は運動の為につけていた段差を除き、患部に響かないよう薄いクッションを敷き詰め、なるべく体に負担がかからないお家にリフォームして待っていました。帰ってきたスノウちゃんの患部は痛々しい上、普段より大人しく、そっとしておくことにしました。
更に1週間経った今、スノウちゃんは少しずつ元気を取り戻し、なでなでを要求してくるまでになりました。

どれだけ健康に気を使っていても病気になることがあります。それでもスノウちゃんは今日も高品質なふわふわを維持するべく、毛繕いを頑張っています。

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Snow

小説を書くことやハンドメイドが趣味です。動物も大好きです! うさぎを月にお見送りしました。コーギーのような柄の、立ち耳のネザーランドドワーフです。

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