いかがお過ごしでしょうか?
すっかり9月も後半となりますが、雨続きな日々です☔
最近になって、YouTubeを見ていると、「渡辺茂夫」に関する動画がおすすめに上がってくるようになりました
渡辺茂夫さん(1941~1999)とは、昭和の戦後復興期に活躍したヴァイオリニストで、わずか7歳で初めてのリサイタルが開催され、13歳で世界的な天才ヴァイオリニスト・ハイフェッツに才能を認められアメリカに音楽留学した伝説の神童といわれる方です🎻
しかし、アメリカでの技術的・対人的な葛藤と心労により、1957年11月に多量の睡眠薬を服用し昏睡状態になっているところを友人に発見されました
一命はとりとめたものの、脳に重い障害が残り、まったく口がきけず歩くこともできない状態で日本に送り返されてしまいます
その後40年以上にわたり、養父の季彦さんの介護の下で1999年に58歳でこの世を去ります
多くの世界的ヴァイオリニストたちは口をそろえて「渡辺茂夫を超える天才は一人も出てきていない」と語ります
あるアメリカの同僚は、「我々の文化が彼を殺したのです、天才をどう育てるのか誰にもわからなかった」と言いました
「人」を育てることの成功とは何なのだろうか
早期に完成するものなのだろうか、あるいはそれにゴールというものはないのだろうか
早くから多くの薬剤を服用し闘病しているわたしたちもまた、まだゴールに立てていないでいるだけなのだろうか。。。