冷蔵庫。
一家に一台は必ずあるであろう生活必需品。現代の三種の神器の一つ。
我が家はいわゆる家族向けの大きさの一台があり、そこにいつの間にか姉の家から運び込まれた一人暮らし用の冷蔵庫も増え、二台持ちになっていた。
大きい方の冷蔵庫は基本的に一週間分の買ってきた食材等をしまい、小さめの方はビールやジュース、たまに買ってきたり頂いたりするケーキやお菓子、冷凍庫にはアイスなど。いわゆる嗜好品が詰まっていた。
運び込まれた当初は(邪魔だなあ)と思われていたものの、不思議なもので使っていくうちにだんだんとなくては困る存在になっていった。
そんな困る存在になってから早幾年。
異変が起きた。
最初に気付いたのは毎晩の晩酌ビールを冷やしていた父。
「なんか最近ぬるくないか?(´・ω・)」
私を含めほかの家族は「気のせいじゃない?」と、全く気にも留めなかった。念のため冷凍庫を確認したら依然変わらず冷えまくっていたので、結局父親の気のせいという事になってしまった。
そしてそんなやり取りが数日続き。
「やっぱり冷えてない!おかしい!( •᷄ὤ•᷅)むー」
とお風呂上がりの父がビールを手にして訴えてくる。あんまり言うものだから、とりあえず手を突っ込んで確認してみる。
が、申し訳ないがよくわからない。ぬるいと言われたらぬるいような、そうでもないような・・・。
でも冷凍庫はちゃんと冷えているんだよなあ・・・( `・ω・) ウーム…💭
ただそこまで言われると気になるので、冷蔵の強度を「中」から「強」にして一日様子を見ることにした。
結果。
冷えてない。何度確認しても冷えてない。庫内の側面を触っても全く冷たくない。
つまり冷蔵庫は壊れている。
でも冷凍庫は生きている。
使おうと思ったら使えないことはないのだ。
-後編に続く-