“ペンタブの中で、板タブ(板タブレット)は、その名の通り見た目が板状で、有線接続もしくはBluetoothなどの無線接続でパソコンと接続して使用ができるものとなっています。
そのため、板タブで描いた文字や絵は、常に接続先のモニタに表示されることになります。
板タブを使う場合は、手元を見ずに描画する技術が必要になります。”
Quoted ペンタブとは?/ドスパラ
中学生の頃にWACOMの板タブを購入して以来板タブを愛用している。
液タブに関しては単品で売られている製品に関しては所有したことがなく、1年程度所有していたiPadとApple Pencilが該当するだろうか、というくらいである。
板タブのメリットは安価なことである。自分は現在WACOMの無線モデルを使用しているため実売1万円程度のモデルとなるが、有線モデルの廉価版や海外メーカーのものであれば4桁台で買えることも多くなったと感じられる。
(※自分が始めて使用したモデルであるFAVO(1999発売)は有線モデルで1万3千円程度)
上記の引用元にもある通り、慣れが必要ということが世間の共通認識である。実際自分も使い始めたばかりの頃は板タブを利用せず、当時のPCに付属していたタッチパネルを使用していた。おそらく、板タブを利用し始めたタイミングとしてはタッチパネル機能があるPCが壊れた頃ではないかと思われる。
板タブにおける価格以外のメリットというと、首や肩の筋肉疲労や眼精疲労が比較的軽いことが挙げられる。ゆえに、健康意識が強い方が板タブを使っているという発言も読んだことがある。
自分自身が経済的に液タブを購入できそうな時期があったにも関わらず板タブの利用を続けていた理由としては、「慣れたら戻れなくなるから」という経済的観点からと言うしかないが、代わりとして板タブでもそれなりの線を描けるようにはなったため結果としては良かったと思っている。
液晶・板問わずペンタブレットを利用するメリットとしては直観的に線が描けることと、筆圧が反映されることだろうか。昨今のペイントソフトにはぶれ補正という機能が搭載されていることも多いため、なめらかな線が引ける。
とはいえ、自分の場合最近は線画だけ板タブで作成し、ペン入れがベジェ曲線ということも多々ある。板タブの電源を入れることが面倒ということだ。無線式であるため、接続の手間こそないが充電が必要という事もあり、以前よりは利用しなくなった。
自分がインターネットを始めた頃(中学生)、20代以上だと思われるイラストサイトの運営者は板タブを持っていることが多く、憧れの対象だった。今でこそスマートフォンで同等の絵を描ける方もいるが、当時マウスだけで絵を描こうとすることは結構難しかったと思われる。自宅には辛うじてスキャナーがあったものの、マウスのみの方はどうしていたんだろうかと今でも思う。
Windowsペイントの曲線ツールで全てこなしていた方も見かけたが、今考えればあれは大変な苦労だったように感じられる。(ペイントの曲線ツールにはillustrator、Photoshop、CLIP STUDIO PAINTのベジェ曲線のような自由度はないと記憶している)
なんだかんだで板タブに慣れてしまったため、今後経済的事情を含めて液タブを使うことはないだろう…としみじみしている。