会話を穴埋めして過ごしている人の話

はじめに

皆さん、こんにちは。午前2時です。

この姿では初めましてですね。
午前2時です。

今回は“午前2時”という生物の生態について少し書いていこうかと思う。

皆さんは会話の最中に困ったことがあるだろうか。相手が一方的に話してきて会話にならないことや自分の思いが言葉にならないことなど困ったことがあると思う。

(なったことがない人はそういうこともあるんだなと思って聞いてくれたらいい。)

私は、会話の最中に突然“穴埋め問題”が出てくる。

Q.穴埋め問題って?

A.まず、穴埋め問題の定義を提示しよう。穴埋め問題は、少し長めの文章があって、途中に穴があり、その穴の前後にある文章から埋める言葉を探っていくというものだ。

私はそれが会話の最中に起こり、毎回解いている。

具体的にどういうことかというと、

会話の内容

Aさん(以下A)

「最近(  )にはまってて、よくSNSで漫画を読んでしまうんだよね」

(今なんて言った?)

「そうなんだ」

A

「なんかかわいいだけじゃなくて、少し不穏な事が起こるのが面白いんだよね」

(この話的に聞き取れなかった部分は“ちいかわ”か?)

「ちいかわ、面白いよね」

A

「そうそう。私は中でも(  )が好きで~」

(今なんて言った?)

「そうなんだ」

A

「叫んでるとこがかわいいんだよね」

(この話的に聞き取れなかった部分は“うさぎ”か?)

「うさぎ、いいよね」

A

「?くりまんじゅうだけど?」

(しくじった…)

こんな感じでいつも会話をしている。この会話はもちろんフィクションだが、こういったことがノンフィクションで起きている。「いやいや、分からないとこがあったら聞き返せよ!!」と読んでいる方は思うだろう。私もそう思う。とても。

聞き取れないことについて

先程の会話のように頻繁に聞き取れなくなることは稀だが、聞き取れなくなる度に聞き返していると「お前、人の話聞いてねーだろ!!あほ!!」と怒られる。聞いているのに。そうなったら「すみませ~ん」と頭を掻きながら、えへへと笑い、うっかりしてましたという愛嬌として受け止められるような行動をすればいいだろう。

こんな感じ

だが、現実は悲しいものだ。私はとっさに愛嬌にする行動に切り替える力もないので、青ざめながら謝るのだ。切なすぎる。この世は無常。心配してくれた人、ハンカチありがとう、まだ泣いてないから大丈夫だ。その優しい気持ちはありがたくもらっておく。

普通ではないと知った

今までこれが普通だったため、おおよその人は(流石に全員とまでは言わないが)この“穴埋め問題を解かないと会話ができない”という悩みがあると思っていたので、(誰も言わないだけで普通にあると思っていた。聞き逃したとかそういう系統に入る悩みだろうなと。)これが異常であるという事実を聞いたときは心底驚いた。「あ、これ普通じゃないんですか!?」と声に出してしまったほど。

詳しい人曰く、脳の中にある音の情報を捉える網の網目が他の人より粗いためにこのような事態が起こってしまうらしい。(脳の仕組みって面白いなーと思って聞いていた。)そして、専用の薬を飲んでも、一定時間網目の粗さを細かくできるだけなんだそうだ。

脳の仕組みの図

最後に

私は今日も穴埋めを解いて会話をしていく。これが嫌になったことはない。(穴埋めが外れて悲しくなることはあるが。)これもまた自分だと大事に抱えてこれからも生きていくのだ。ここまで読んでくれてありがとう。また来月にここで会おう。

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午前2時

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