マイナー沼住人の苦悩
数年前に十数年に渡るマイナージャンルの沼から解き放たれ、それなりに商業展開に恵まれているジャンルの沼へと落ちた。(※ジャンル=アニメ、漫画、ゲームなどの作品の単位だと解釈してください)
そこで気づいたことは、十数年の間にグッズ展開の形態が大きく変化していたことである。
現代のアニメ・ゲーム類のグッズ・作品展開の定番といえば
- LINEスタンプ
- ぬいぐるみ
- アクリルスタンド、アクリルキーホルダー
- 香水
- 2.5次元化
だと思うが、以前のジャンルでは全てなかったことに対し、現在のジャンルでは全て存在する。しかも両方ともアニメであるが、初回放送の年が共通している。なんとも理不尽さを感じたものである(今は以前のジャンルに対する愛着は消えたが…)
今のジャンルは現代ジャンルに比べればそれほどグッズがあるわけでもないため、追う苦労があまりないこともまたプラスとなった。
両ジャンルを比較して思うことは、世の中には長期的な人気が持続するジャンルとしないジャンル両方があるんだな…ということだ。私はどちらかといえば90年代の作品を好む人間であるが、グッズが発売される作品も多い一方、全く出る気配がない作品もある。人気だけではなく、作品自体の権利関係が整理されているかも大きいため、これは「制作ガチャ」とも言える気がする。
無ければ作る?
とはいえ、世の中には「無ければ作る」という方も多い。
- ぬいぐるみ→市販の型紙を改造して自作する
- 香水→推しの特徴だけ伝えると、作ってくれるサービスがある
- アクリル系グッズ→イラストを描いて印刷会社に依頼する
この辺りは作ろうと思えば作れるため、たまに作ったものをブログやSNSなどにまとめている方を見かける。
またこの中にはないが、ネットプリントを使えば一番簡単に自作ファンアートを物理的な形にできるため、マイナージャンルでもネットプリントはたまに利用される。
自作ファンアートのグッズ化は現在の同人コミュニティの風潮的に忌避されていたり、二次創作ガイドラインで禁止されている場合もあるが、マイナージャンルの場合二次創作ガイドラインが存在しない場合も多いため遠慮なく作っている方もいる。(節度は守りましょう)
マイナージャンルのグッズ化として、一番ベストだと思った事例は「(当該ジャンルが有名シリーズ中の一作であり)有名シリーズ単位において条件付きでファンアートを利用したグッズ出品を制作会社が許可した」だろうか。あまり細かく書くと自分のプライベート活動がバレてしまうため詳細は避けるが、審査制を設け、審査に通ったファンアートは受注生産のグッズとして特定期間中に購入できるというものだった。こういう事例もあると書いておく。
まとめ
結論として、「製作可能であれば過去通ったマイナージャンルのグッズも作っておけばよかった」という話である。(当時各サービスが存在したかは別として…)