子ウサギお迎え物語

先代兼初代うさぎのスノウちゃんがお月様に帰って1か月。
我が家には早くも二代目のうさぎがやってきました。

うさぎがいなくなってから、ペットショップに足を運ぶことも今まで以上に増え、小鳥やモルモット、チンチラやハムスターなど小動物を見ていましたが、やっぱりウサギの前にいる時間が長く。かといってピンとくる運命のウサギに出会うこともなく1か月が過ぎました。

ウサギの品薄がどの店舗でも続き、一羽もいないペットショップも出てきました。そんな中あるペットショップに行くと、元気な女の子ウサギの手前のケージに、焦げ茶色のウサギが切り株モチーフの隠れ家と共に入っていました。落ち着いた大人しいウサギで、まだ生まれて1か月しか経っていませんでした。
誕生日は10月1日。スノウちゃんが帰った日と同じ日でした。スノウちゃんはネザーランドドワーフという品種でしたが、この子はミニレッキス。毛並みが全く違い、ネザーランドドワーフよりも少し大きくなる印象です。
地面に敷かれたすのこに足が入ってしまうくらい体が小さく、ですがミニレッキスらしく既に大きな耳とがっしりした脚をしていました。人が来ても気にしていない様子で、この子がいいな、と思いつつも性別はまだ分からず、取り合えずまた後日見に来ることにしました。

人気の品種ですし、もうお迎えされてしまったかな、と思いながら見に行くと切り株に入ったウサギがまだいました。男の子と書いてあり、家族で喜んで、店員さんに触らせて頂いてこの子にしよう、と決めました。生後3か月くらいは経たないと性別を確定するのは難しく、女の子である可能性も了承したうえでお迎えを決めました。スノウちゃんの残していったケージや食べ物がまだ残っていたので、買い替えるものだけ揃えてその日の夜、再びお迎えに向かいました。
持ち帰るときにはスノウちゃんをお迎えした時のことを思い出し、最後まで大事に育てよう、と改めて覚悟を決めます。
名前は呼びやすくて、日常で使わない言葉、そして他の子と被りにくい、というスノウちゃんの時と同じ条件で考え『うり』ちゃんにしました。

お迎えして一週間。うりちゃんについて分かったことは意外と活発だということ。ミニレッキスという品種の特徴でもありますが、スノウちゃんと比べて警戒心が薄く、すぐに懐いてくれる子です。ショップにいたころに切り株に入ったり乗ったりしていたので、我が家では段ボールを使って巣穴を作りましたが、中に入るというより乗るのが好きなようです。土の中で暮らすウサギの割には高所に布陣するのがお気に入りのよう。一週間は触らずに、外にも出さずに環境に慣れさせなければならないのですが、掃除の為にケージを開けるとにゅるにゅる出ようとして、ウサギのためのルールをウサギ側から破りにくるという新しいタイプに困惑しつつ、『この子はこの子』として考え、毎日撫でて、広い場所で思い切り走らせています。普通は怖がるのでダメです。
スノウちゃんの写真の横にできたうりちゃんのお家。うりちゃんの性格や考えを理解して、幸せに暮らせるように考えていきます。

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Snow

小説を書くことやハンドメイドが趣味です。動物も大好きです! うさぎを月にお見送りしました。コーギーのような柄の、立ち耳のネザーランドドワーフです。

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