
思い出の漫画
ふと思うことがあり、30年くらい前に「花とゆめ」で連載されていた漫画「赤ちゃんと僕(羅川真里茂)」を読み返している。アニメ化された連載末期に少し読んでおり(実は初めて積極的に読んだ漫画)、数年前にもSNSフォロワーの影響で電子版を購入し読み返したはずだが、諸事情で電子版のデータが残っていないため、古本で売っている文庫を集め始めた。
この作品は母親を亡くした小学校高学年の男子が母親代わりとして弟を育てていくという話である(一応父親はいるし協力的だが、普段は出稼ぎに出ている…)また、主人公の学校生活や交友関係もしばしば描かれる。前者だけに言及すると、今で言うヤングケアラーものということになるのか。
感想についてはまだ読み始めたばかりであるため省くが、大人になってから読み返し気づいたところを書く。
「赤僕」で小学生の頃に読んだ当時から印象的なところは、少女漫画雑誌連載にも関わらず、主人公が小学生男子に設定されているところである。
私が知っている少女漫画雑誌連載作品で尚且つ男性が主人公の作品はあまりない。先述の「赤僕」以外だと「BANANA FISH(吉田秋生、別冊少女コミック)」や「夏目友人帳(緑川ゆき、LaLa)」くらいだろうか。前者は原作にのめり込み、後者はアニメ版にのめり込んだ(最新シーズンは訳あってまだ見れていない)ため、確かに好みの系譜なんだろうな…。
特に小学生男子という年齢設定だと、そもそも日常系の作品では珍しいと思う。今小学生男子が主人公の作品を探すと概ねバトルものになると思われる。自分はその手の作品が得意ではないことと、現在一番好きな海外文学原作アニメ作品の主人公も小学校高学年相当の男子であるため、バトルものではない作品で小学校高学年男子が主人公の作品は割と相性がいいかもしれない。(第二次性徴期の直前として描かれるからだろうか?)
漫画あれこれ
小学生の頃まで姉が少女漫画雑誌を数冊購読しており、自分自身も高校二年生のあたりまでは漫画は割と購入して読んでいたはずだが、高校三年生あたりでアニメの波が来たため、最近は単行本を集めている作品が数作品ぐらいという感じである。
とはいえ二次創作者視点で見れば漫画が原作の作品は資料的に漫画本編でいいため、資料を探す必要がないことはありがたいかもしれない…とは考えることもある。最近は漫画について選択肢が多すぎると思う。作品によってはネット上で合法(公式配信や作者本人による公開)で読めてしまうため、どれを読んでいいか分からないというところが正直なところだと思う。アニメ化されている場合はまだ連載中ということも多いわけで。(そういう意味ではいきなり映画から入った「ハイキュー!!」は非常に珍しいパターンだな…)
ただ、金欠の人間としてはネット配信の漫画を活用したい気持ちもやはりある…。PCブラウザで読めるサイトをいくつか見繕ってみようかとも考えている。