LATER SEQUELS SERIES #15
2025年7月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
サガフロンティア2(1999)
サガフロンティア2 リマスター(2025)
Continuation from last page. 15-6 https://no-value.jp/column/113557/
リマスター版になって楽になった諸要素
水鏡集め/グリフォン狩り
サガフロ2で鬼門と呼ばれる、モンスターの『グリフォン』が本格的に最初に登場するシナリオは「対決!アレクセイ」だが、条件を満たせば「大砂漠のメガリス」でも登場する。
石切場跡や岩荒野に出現する鳥シンボルのモンスター。
……なのだが、取り立てて特徴もない平凡なモンスターの項目が立つはずがない。
簡単に言えばこのグリフォン、強いのだ。圧倒的に。
「どうせこのモンスターもその辺のモンスターと同じだろう」
と甘く見ると、
「ぎゃああ!?強いぃぃぃぃ!」
と全滅したり、条件を満たせば出現する「敗走する」というコマンドを選んで、何とか逃げたプレイヤーも多いのではないだろうか。
何せサガフロ2には任意の逃走コマンドが存在しないのだから…。
リマスター版では、全員のLPを消費するのと引き換えに確定で逃走が出来る様になったので、うっかりエンカウントしても問題はなくなった。
グリフォンの最もいやらしい点は、ゲーム中で屈指の強さを誇るにも関わらず、最序盤に出現する所にある。
ひねくれた進め方をしていない限り装備はショボく、LPブレイクは対策できず、強力な技も使う事が出来ない。勿論こいつの閃きレベルは序盤相応である。
ホーンバファローもまあ強いし、危険ではあるが状態異常も効くし、即死耐性もないので、強い事は強いものの多少なり鍛えていたり、強力な技を覚えていれば何とかなるのだがグリフォンは格が違いすぎる。
1%の確率で最強の盾である『水鏡』をドロップするのも嫌がらせじみている。 後半で仲間になるヴァンアーブルから剥いだ、初期装備の分では満足が出来ず、『水鏡』が2つ以上欲しいプレイヤーはグリフォンからドロップを粘るしかないのである。
石切場には「対決!アレクセイ」以外に、終盤シナリオの「エーデルリッター」でも行くことができる……のだが、パーティーが3人だけな上、うち2人が役立ずとこれまたいやらしい仕様になっている。
総じて、グリフォンはラストダンジョンの幹部ボスと互角、あるいはそれ以上の総合力量を誇る。 当然、ボス敵を含めても上から数えた方が早い程の強さなのだが、しかしこいつはシナリオ中に戦わなければならない場面は1つも存在しない。そして、出現するタイミングもすべて「罠」として仕掛けられたものばかり。デストラップとして存在する生体兵器みたいなものであり、初見はともかく基本的に欲張らなければ全く危なくないモンスターである。
水鏡量産の光明
まず前提として、サガフロ2における盾装備『水鏡』は敵の全ての属性の術攻撃に対応しつつ、装備者の術を阻害しない強力な盾である。 更に術力増強と最大JPの値も優秀なので最強装備の一角である事は間違いない。
シナリオ後半の術士キャラ、ヴァンアーブルの初期装備でもある。なので酷い話だが、ヴァンアーブルが装備している分は、忘れずに街シナリオを挟んで、早々に取り上げておきたい。
量産したくても、石切場跡のグリフォンから拾える確率は低く、グリフォン自体もかなりの強敵、岩荒野のグリフォンは落とさないので注意が必要である。
これにリマスター版で光明が差した。クリア後の『NewGame+』である。 NewGame+ではゲームの再スタート時に全キャラクターが初期装備化&外した装備は倉庫にある状態になる。
この仕様を利用し、NewGame+を繰り返し、ヴァンアーブルの初期装備である「水鏡」や「湖水のローブ」を無制限に量産する事が可能となった。無論、他のキャラの初期装備も量産可能だが、特にヴァンアーブルの初期装備が有用という話である。
ヴァレリアハートの入手
【ヴァレリアハート】は炎属性の剣ツールで、性能自体は高く、攻撃力は53。 使用回数は30回とボス戦でも使いやすく、JP回復効果も付いている。 恐らくサガフロ2で最も希少価値の高い装備。
【ナイトペッグ】のレアドロップで入手できるが、そもそもナイトペッグ自体がレアモンスターである。
方法としては、ウィル・ナイツ編の「ウィル対エッグ」の【夜の街】のシンボルエンカウントでセーブ&ロードして地道に粘るのがセオリー。 ジニー・ナイツ編の「ギュスターブの陣営へ」の『古戦場』の方が出易いという説もある。
チップ流通装備の【カールテン】の攻撃力を11も上回っているが、高すぎる入手難度がそれを台無しにしている。
加えて、ドロップ時は耐久度が減った状態で入手する為、実際に使おうとすると約1.3万CRもの莫大な修理費が求められる。
気休めを言うならば、ナイトペッグは3体1組で女王の【クィンペッグ】を守っているので、運良く遭遇すれば3体分ドロップ判定がある。
リマスター版では追加シナリオ【水の将魔】でペッグ軍団が固定配置された。
上述の通り、ペッグ軍団との遭遇率の低さが入手の最大の壁だったので、条件が大きく緩和されたと言える。
また、【DIG!DIG!ディガー】での発掘も可能になった。
ナイトペッグからのドロップで入手する事が条件のトロフィーも追加された。
また、この固定配置によって、【クィンペッグ】がドロップするレアアクセサリのペッグハートの入手も狙いやすくなった。
ヴァレリアハートの武器グラフィックは、完全に【ファイアブランド】の流用であり、攻撃力は【ギュスターヴの剣】と同じ。
まるで2つの剣を合体させたかの様な性能だが、偶然か何らかの意図があったのかは不明である。
閃き道場の追加
サガフロ2における閃き道場、最後の詰めで使うのが【ストームランサー】。
作中のシナリオでも遭遇できますが、そこでは1匹のみの出現。
リマスター版のクリア後に開放されるMAPではストームランサーの周回が可能。
閃き道場として最高の設定となっています。
石の将魔:古戦場
クリア後に開放されるシナリオのひとつで、終盤における閃き道場。
MAP構成が古戦場となっており、ボス部屋前に【ストームランサー(蟻シンボル)】が沸きます。
部屋の出入りで何度でも呼びだせるのに加え、回復ポイントもあり。
閃き道場として最高の環境で、一度奥までいけばワープも可能。
後述
「リマスターってのは、これでいいんだよ」という神リマスター。
新システムで遊びやすくし、 新規イベントで行間を埋め、 昔からの良い箇所は損なわない。
全てのリマスターゲームよ、道を開けろ。という風情。 駄目リマスターと馬鹿リメイクの皆さんは見習って、とも思うがそれもスクエニだったり。
END.