TRPGに登場する用語の解説をしていきます。
今回は第2回ということでプレイ中やプレイ後に出てくる用語を解説していきます。
判定の用語について
- 〇D〇
ダイスの振り方のこと。
基本的にTRPGでは判定でダイスを振る際”2D6”や”1D10”といった表記がされます。これは何面のダイスを何個振るかを表しており、意味は「個数D種類」となっています(Dはダイスの略)。
つまり、”2D6”は2個6面ダイスを振る、”1D10”は1個10面ダイスを振るという意味となります。
- 難易度
行動判定の成否を決める値のこと。
PCの行動に対してGMが提示する難しさのことで、システムによって異なりますが、ダイスを振って提示された値を上回るか、下回ることで判定が成功します。
- 出目
判定の際にダイスを振って出た値のこと。
平目とも呼び、何の補正もないダイスそのままの値となります。
- 達成値
判定に対する出目に状況やPCの能力などの補正を入れた値のこと。
同じ行動でも状況や誰が行ったかによって補正が入り、これが難易度をクリアすることで判定が成功します。
- 成功度
判定がどれだけ上手くできたかの値のこと。
行動の成否を判定した際にどれだけ上手く行えたかを表し、基本的に高ければ高いほど良い結果を得ることができます。
システムによって得方は変わり、特定の判定で高い成功度が求められたり、そもそも無くただ成否が出る場合もあります。
- クリティカル
行動の判定に発生する大成功のこと。
回ると表現することもあり、システムごとに条件は違いますが、基本的には判定の難易度に関係なく成功扱いとなります。
システムによっては普通の成功より良い結果を得ることができます。
- ファンブル
行動の判定に発生する大失敗のこと。
システムごとに条件は違いますが。基本的には判定の難易度に関係なく失敗扱いとなります。
システムによっては普通の失敗より悪い結果となることもあります。
- クローズドダイス
他の参加者に非公開で振るダイスのこと。
秘密の判定に用いられ、GMと振ったPL以外には公開されません。GMが振ることもあり、その時PLにはGMがクローズドダイスを振ったという情報だけが分かります。
GMは判定の成否を判断する必要があるため、全てのダイス結果を把握します。
- ランダム表
状況に応じて使用する行動の結果や環境を決定する表のこと。
基本的に指定された方法でダイスを振り、出目から表を参照して適用します。
公式が用意しているものもありますが、GMがシナリオに合わせて用意してもいいです。
- RoC
ロールオアチョイスの略。ランダム表などの表をダイスを振るか選択するか選ぶこと。
基本的にTRPGの表はダイスを振り判定しますが、GMが許可した場合はPLが好きなものを選択して適用することができます。
プレイ時に出てくる用語について
- RP
ロールプレイの略でキャラクターを演じること。
TRPGは自分でキャラクターの言動を考えて描写します。その際にセリフを言ったり、行動を宣言します。
やり方は人それぞれであり、全て演技してしゃべる人もいれば、「〇〇といいます」という風に何をしたか又は言ったかを宣言するだけの人もいます。
- オープニング
セッション開始時に描写される状況のこと。
GMが今回のセッションで発生する事件の背景を説明したり、予告風にシナリオの前口上を述べることが多いです。
- シーン
シナリオを場面ごとに区切ったもののこと。
ルールとして導入されているシステムもあり、それぞれの状況が区切られるため管理しやすい特徴があります。反面、シーンに参加していないPLが暇になってしまうなどのデメリットもあります。
シーンにはいくつか種類があり、1人のPCを中心となる”シーンプレイヤー”が存在するシーン、GMがNPCなど使って描写する”マスターシーン”、戦闘が発生した時の”戦闘シーン”、シナリオのラスボス戦などのクライマックスである”クライマックスシーン”、シーンに参加していないPC達を表す”シーン外”などが存在します。
- キャラロスト
PCが様々な理由により使用できなくなること。
体力が無くなって治療できなかった場合や公的機関に捕まったなどの理由で以降のシナリオやセッションに参加させることができなくなってしまった事を指します。
システムによって条件が異なり、中には後述するアフタープレイで条件を満たしてしまうとロストすることもあります。
基本的にTRPGではキャラロストは多かれ少なかれ存在するものです。そのためロストしたからと言ってGMや他PLを責めたりせず割り切ってプレイしましょう。どうしても嫌な場合はGMにあらかじめロストする恐れがあるか確認しておくとよいかもしれません。
- マスタリング
GMがセッションを進行すること。
GMが情報を管理したり、シナリオを進行するなどの行為全般を指します。
プレイ後に出てくる用語について
- アフタープレイ
セッション終了後に行われる振り返りや後処理及びPCの成長のこと。
セッションが終了した後、システムのルールに従いデータの処理を行います。
PCに後述する経験点を与えたり、能力や技能の成長、シナリオ中に得たものの精算、終了時のランダム表適用など処理はシステムによって異なり、これが完了することでセッションが終了します。
- 経験点
PCがシナリオ中に取った行動により発生する得点のこと。
主にPCの成長に使用し、システムによりますが能力を上昇させたり、新しい技能の取得などに使用します。
システムによっては経験点が存在しないものもあります。
- リプレイ
行ったセッションの様子や展開を記録したもののこと。
形式は文章や動画、書籍などが多く、基本的に作らなくても問題ありませんが、後でセッションを振り返る際にあると便利です。
動画配信サイトには有志の方がリプレイ動画を投稿してくれていたり、システムの公式が発売しているものも多くあり、プレイの参考にもなります。
あとがき
今回は前回から引き続き用語の解説をさせていただきました。これでTRPGに出てくる用語は一通り解説したと思います。
システムによっては使わない用語もありますが、意味をざっくりでも認識しておくと実際にプレイする際にスムーズです。
最近ではオンラインでTRPGを遊ぶためのサイトも作られ、ますます遊びやすくなっています。皆様も興味があれば是非遊んでみてください。
次回はいよいよシステムの紹介を行っていきたいと思います。