ジャンル: サウンドノベル、アドベンチャー
開発: チュンソフト
発売: セガサターン、プレイステーション、PSP等
【当時の様子】
当時は、セガサターンとプレイステーションが、凌ぎをけずっており、
同名タイトルの作品が、少し改変を加えて、2つのハードで発売されるのが
普通でした。
『街ーmachiー』は、最初はセガサターンで発売されました。
『弟切草』や『かまいたちの夜』というサウンドノベルが好きだったので、
購入したのでした。
【内容は?】
一言で言うと『地味!』な感じがしました。
主人公や登場人物が、”おじさん”や”おばさん”だったからです。
サウンドノベル形式で、それぞれの主人公の視点でお話が進んでいきます。
全員が同じ日時のお話なので、選択によっては、主人公同士が、
街中で、バッタリ会ったりします。
【メインシナリオ】
●「オタク刑事走る!」(雨宮桂馬)「The wrong man 牛」(牛尾政美)
●「The wrong man 馬」(馬部甚太郎)
●「七曜会」(篠田正志)
●「シュレディンガーの手」(市川文靖)
●「で・き・ちゃっ・た」(飛沢陽平)
●「迷える外人部隊」(高峰隆士)
●「やせるおもい」(細井美子)
【ザッピング】
1人の主人公の視点ではなく、全員が主人公というゲームでした。
一番の売りは『ザッピングシステム』でした。
登場人物の全員のシナリオが重なっており、1人の行動で、違う主人公のお話が、
『バッドエンド』で終わる事もあるという、
今でいうと、マルチプレイ・・・みたいなものでしょうか?
主人公達は、全員、知り合いではありませんが、
同じ時間に、同じ場所を通ると、シナリオ状でブッキングしたりと、斬新なシステムでした。
【人によって違う】
当時、それまで読んでいた、漫画やアニメでは、主人公視点での話しかなく、
『脇役からの視点の見方』が、よく分からなかったのですが、
このゲームをする事で、同じ場所、同じ行動でも、
見る人によって、とらえ方が違うし、『結果も変わってくる』というのが、よく理解できました。
おかげで、このゲーム以降は、漫画を描くときに、主人公の視点からしか考えられなかったのが、
『脇役にも生活がある』『主人公に会うまで、何かあったかもしれない』等、考えられるようになりました。
【ゲームの感想】
ゲーム自体も、内容は、やはり『地味!』なのですが、とても面白く、
たしか全部クリアーしたと思います。
それにしても、当時はセガサターンの方が人気があったので、プレイステーションの方が生き残るとは思いませんでした。
任天堂も、ゲームボーイは好調だったのですが、ゲームキューブがイマイチだったので、
switchが大人気になるとは、意外でした。
↓シナリオ中で、バッタリ会ってしまった”主人公”たち