THRILL SHOCK SUSPENSE #02
2022年12月 変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介 愛及屋烏
TRICK×LOGIC
前述
推理ADVという一大ジャンル。
日本では1983年の『ポートピア連続殺人事件』から幾星霜。
名作と呼ばれるゲームはFCやPS1のソフトであろうとも未だに上位を譲らない。
そんな中でも実際にプレイしてみて、おススメしたい作品を紹介したい。
自叙
推理編を遊んでから、解決編配信までの間での推理ADVプレイヤー達の盛り上がりと交流は中々の物があり、リアルタイムで体験した身としても独特の熱量があった。
ミスリードの推理にも相応の説得力があるので当時の2chではプレイヤー達の喧々諤々の推理検証が行われた。
概要
『TRICK×LOGIC』は、ソニー・コンピュータエンタテインメントより2010年に発売された日本のPlayStation Portable用推理ノベルゲーム。 開発はチュンソフト。
朝日放送の制作・テレビ朝日系列で放映された視聴者参加型の推理ドラマであり、劇中の犯人及びそのトリックを当てる公式懸賞企画が催された、TVドラマ『安楽椅子探偵シリーズ』から着想を得ており、同作の原作者である、 『綾辻行人』 『有栖川有栖』の二人に加えて 『我孫子武丸』『竹本健治』『大山誠一郎』『麻耶雄嵩』『黒田研二』という、全7人の推理小説作家がシナリオを担当している。
シナリオは「シーズン1」と「シーズン2」を合わせて合計10編からなっている。
シナリオはそれぞれ独立しており、どのシナリオから読み始めることもできる。あるシナリオを未解決の状態で、他のシナリオを読むこともできる。 ただし、主人公に関係するエピソードは1から順番に時系列に沿って進むので、事件ファイル1から順にプレイすることが推奨されている。 各話は事件の発生からプレイヤーが推理を行うまでの「推理編」と、実際に検証を行い事件の全容が解明される「解決編」パートに分かれている。
販売形式
本作はUMD版パッケージと、PlayStation NetworkのPlayStation Storeからのダウンロード販売の両方で発売された。
事件ファイルNo.1からNo.4の「推理編」までを収録した『トリックロジック シーズン1』は、いずれも2010年7月22日に発売・配信開始された。 シーズン1はUMD版とダウンロード版で内容に違いは無いが、シーズン2は販売形式が異なる。
事件ファイルNo.5からNo.10までの『TRICK×LOGIC シーズン2』は、7月29日から毎週1話ずつダウンロード版が先行有料配信された。
ダウンロード版は「推理編」が先に有料配信され、一週間後に真相が明らかになる「解決編」が無料配信される(ただし、推理編を購入していないと解決編はダウンロードできない)。
2010年9月16日には、シーズン1と同じく5話分をまとめたUMD版が発売された。
推理編と解決編のゲームの配信に時間差が設けられていた事で、リアタイでプレイしていたユーザーにとっては、解答待ち中にネットで意見交換の出来る、難関推理クイズとして楽しむ事もできた。
あらすじ
天才と呼ばれた検事「芳川樹」はある日、ビルの屋上から何者かに突き落とされる。一命は取り留めたものの、生死の境を彷徨い意識不明の重体に陥った芳川の魂は肉体から離れ、冥界へと迷い込む。
魂のみが冥界に堕ちた芳川は、そこで閻魔大王ヤマ・ラージャと出会い、ある仕事を与えられる。その仕事とは、「謎を解き、真実を見つけ出すこと」。
閻魔大王の間には、この世で起こったあらゆる出来事が「アカシャ」と呼ばれる書物となって記されている。
ヤマの仕事は、現世で事件が起きた際に「アカシャ」を読んで真相を解き明かし、その事件が現世では迷宮入りになった場合でも罪人の魂に公平な裁きが下るようにする事だった。
しかし事件の量が多すぎるため、芳川に手伝いを頼むことにしたのだという。
中には巧妙なトリックのため、ヤマにも罪人を裁けない事件もあるという。
ヤマは仕事を全て終えれば元の世界に戻してやると語る。
芳川はヤマによって冥界に呼び出された事件の関係者である天野つかさと、警察の丸ノ内慶次と共にアカシャを読み解いていく。
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