神話生物解説その2 シナリオ制作に便利な神話生物編 第二編

ミ=ゴ

ユゴス星から来た下級の独立種族です。

ユゴスよりのものともいいます。

甲殻類を思わせる体に複数の腕が生えており、背中には蝙蝠のような羽が生えており渦巻き状の頭部に無数の触手が生えた見た目をしています。

甲殻類っぽいけど実は菌類です。

人類の文明をはるかに超える科学力を持っています。その科学力を示すアイテムとして主にバイオ装甲、電気銃、円柱型の収容器などがあります。必要に応じて自らの身体を改造することも得意だとされています。

また、ミ=ゴは高度な科学力以外に外科としての能力も優れており人間の脳を生きたまま円柱型の収容器に入れ持ち帰る事があります。

また、寒冷地では動物の毛皮を被って活動するため、これが世界各地で目撃されているイエティやビッグフットの正体ではないかと言われています。そんな彼らが地球に来る目的は鉱石を採掘すること。目的を邪魔されれば如何なる者にも容赦しません。ですが逆に人間を仲間に引き入れて見返りとして知識や技術提供をしてくれたりすることもあります。彼らには人間のような感情は殆どないとされています。かつては人間から感情を奪って進化させる実験を行っていたそうですが、現在では逆に自分たちが発展のために感情や思考の飛躍をする為の能力を手に入れようと躍起になっています。

彼らは独立種族ですが神格と協力したり、神格を崇拝したりする個体もいます。崇拝する神格は主にニャルラトホテプやシュブ=ニグラスが多いようです。死ぬと2,3時間で溶解してしまいます。

ミ=ゴと思しき存在の目撃情報は多く、ギリシャのカリカンジャロスやチベットのナガ族に伝わる伝説、それにアメリカのキャトルミューティレーションやグレイタイプの宇宙人などはこのミ=ゴによる事象あるいはミ=ゴそのものだとされています。

ミ=ゴは探索者が倒す・撃退することでクリアするシナリオなどによく出てきます。

バイオ装甲などの装備ありだとなかなか強いですが装備なしだとあまり強くないので複数人で叩けば普通に倒せたり。ようは難易度調整が効く敵であること。脳缶等のSANチェ要素やその技術力で黒幕としたりとかなり扱いやすい神話生物です。ちなみに犬が苦手だそう。

ミ=ゴは食える(食べれない)

ミ=ゴを視認したときのSAN減少量は0/1D6になります。

シャッガイからの昆虫

下級の独立種族です。シャンとも言います。

まぶたのない巨大な目、触角が垂れ下がっている三つの口、光沢のある触毛に覆われた10本の足が付いており、その足は青白い下腹のほうに折り曲げられた姿をしています。

大きさは鳩程度で、三角形の鱗に覆われた半円型の硬い翼を備えており、これを使って物凄いスピードで飛ぶことができます。

また、シャッガイからの昆虫はテレポートしたり、遠い距離飛ぶことができます。

シャッガイからの昆虫は寿命が非常に長く、成虫になるまで数世紀を要するうえ、光合成のみによって活動するので、餌を食べる必要もありません。

シャッガイからの昆虫は、シャッガイという惑星を支配していた種族で、非常に優れた知性と科学力を持ち、シャッガイ星では繁栄を極めていました。

シャッガイからの昆虫は危険物であるアザトースの種子を安全な道具に加工できる唯一無二の技術を持つ等の科学力を持っていましたが、異星から連れてきた奴隷を拷問するなど、嗜好を満たす以外頭になく退廃的な生活を楽しんでいましたが、ある日突然、宇宙から舞い降りた災害に見舞われ一部の生き残りが宇宙へと逃げのびることとなりました。

その過程で惑星ザイクロトルに立ち寄ったシャッガイからの昆虫は、原住生物のザイクロトルの怪物を奴隷として多数捕獲しましたが、ザイクロトルの死の植物等の上位の原住生物を恐れて退去し、その後、各地を放浪し地球にやってきたところで地球の大気に含まれているなんらかの成分が影響し、他の世界へ向かうことができなくなり、地球に永住することに…。

シャッガイからの昆虫は、人間の脳に寄生することができます。人間の脳へと侵入し精神的な攻撃をしかけ、その人間を操作します。

活動は夜に限られ、寄生された人は昼になってふと自分の変化に気がつき困惑することがあります。

シャッガイからの昆虫は真の意味での物理的な存在ではないため、人体組織をすり抜けて脳へと侵入しています。

ただし精神操作は人間の脳に耐えられるようなものではないので、支配が大きくなればなるほどその人間は狂気に陥っていきます。

完全に狂気に陥った者はシャッガイからの昆虫にとって都合が悪いのか不要な存在だと宿主から離れ、新たな宿主を探しはじめます。

彼らはアザトースを崇拝しており、過激に追求していった結果、故郷を滅ぼしてしまったいわれています。(一説では本物のアザトースを招来させようとしたとか、先触れなるものに滅ぼされてしまったとか…)

シャッガイからの昆虫は人間の脳に寄生するところや、戦闘に入っても叩けば倒せる位の紙装甲な所でかなり扱いやすいのでシナリオ出現頻度はかなり高めです。とりあえず置いておけば怖がらせられますし。

シャッガイからの昆虫を視認した時のSAN減少量は0/1D6です。

チャウグナー・フォーン

旧支配者です。祀られている吸血神です。

胴体の端にヒルのような口を持つ、吸血鬼の特徴を持った象のような見た目をしている。象の他にもタコや人間が組み合わさり奇妙な姿になっている。耳は水かきのように広がり触手が伸びており、鼻は細い部分で直径30センチで朝顔の形に広がっている。手は人間と同じ形をしており、膝に肱を置きながら掌は上を向いている。肩幅は広く角ばり、胸と腹は太っているかのように突き出ているという。

チャウグナー・フォーンはアジアの洞窟の山岳地帯の洞窟に鎮座しており、この時は不気味な石像にしか見えないが、血の臭いと共に動き、手近にある者や生け贄を貪る。(夜になっても動く)

チャウグナー・フォーンは人間の赤い血がないと、堪え難い苦しみを受けるため、その長い鼻で犠牲者の生き血を啜った後、残虐な方法で弄びます。

昼も夜もチョー=チョー人に守られています。チャウグナー・フォーンを崇拝しているチョーチョー人はあまりにも忌まわしいために描写されない儀式を行っています。

石像のような姿を美術品と勘違いされ、メトロポリタン美術館に運び込まれ、そこの職員を生け贄として復活し、NYに殺戮の嵐を巻き起こした。時の彼方へ放り出されたが、時間の枠が溶かされる時に復活するという不吉な予言が残され、いつまた人に牙をむくか分からない。

チャウグナー・フォーンが地球に来た時、最も高度な生き物だったのは両生類だった。チャウグナー・フォーンは眷属を欲していたので両生類の体組織を利用し、ミリ・ニグリを創造した。彼らは忠実な信奉者としてチャウグナー・フォーンに仕えた。そして彼らと人類が交わり混血種を作り、それが繁栄して忌まわしきチョー=チョー人となった。

チョー=チョー人の間にはとある伝説が信じられている。その内容はいつの日か、チャウグナー・フォーンを新しい土地へ運ぶ白い侍者が現れるというもの。

チャウグナー・フォーンはスペイン北部のピレネーの山脈にあるポンペロ町の奥深くにミリ・ニグリを従え、兄弟と共にすごしていた。しかしローマ帝国の干渉を受けツァン高原に移動することに(彼らにとってローマを滅ぼすことは容易い事であるが、この時、自身の力は万全ではないとし、自らの力が増大する時代を待つため移動することになった)

この時、この地に居座り続ける兄弟達とは決別し、呪いの言葉を残した。

チャウグナー・フォーンはTRPGにおいてかなり出しやすい方の神格です。とりあえず美術館に石像と称して出せますし、何よりチャウグナー・フォーンは勇敢な者を逃がしたりする事があります。そこを汲んでシナリオの黒幕にしても面白いと思います。

チャウグナー・フォーンを視認した時のSAN値減少は不活性時0/1D6活性時1D4/2D6+1です。

あとがき

ミ=ゴは神話生物の中で特にシナリオでよく見かける…。シナリオ出演数ランキングで1位取れる位には見かける…。シャッガイからの昆虫は他にも神経ムチとかかなり厄介な技持ってたりするけど耐久値がほんと2しかないから戦闘入ってもどうになるの精神でいろいろなとこに配置しやすい。

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チンアナゴ

アニメと漫画とゲームが好きです。神話や民俗学も好きです。 好きな作品はアイマス、まどマギ、リゼロ、ゆゆゆ ゲームは主に東方とTRPGと音ゲーを主にやってます。たまに艦これ。 チンアナゴって名前だけど一番好きな生き物は猫

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