今回紹介する神話生物はマイナー目な選出です。
情報量が少ない神話生物がいます。
あまり原作に触れていません。基本TRPG設定です。
ラーン=テゴス
旧支配者です。
全長およそ三メートル程で、丸い身体に球形の頭部を持ち、頭部には三つの魚眼と鰓を備え、身体から繊毛状の無数の触手が覆い、そこから蟹のような6本のハサミを備えています。
地球上の最後の氷河期に冬眠してからずっと氷の下で眠っていました。ですがロジャーズと言う名の館長がこの神格の存在を知りアメリカの博物館に運ばれました。
多くの人は動かないラーン=テゴスを恐ろしい彫像だと思っています。
ラーン=テゴスは運び出される前は今でいうアラスカ辺りを支配していた旧支配者です。
筋肉質の原人を食料としていました。
ラーン=テゴスは全身を覆う触手の先にある吸盤から体液を啜って活性化状態になります。
ラーン=テゴスに吸いつくされてしまった犠牲者は、潰れた抜け殻となってしまいます。
太古の時代のイヌイットあたりの部族によって崇拝されていたと考えられています。
ラーン=テゴスが冬眠に入ると急激に教団は衰えていったと言われています。
また、北方の荒野にいると言われるノフ=ケーという種族はラーン=テゴスと関連があると言われています。
見かけることはないとほとんどないと思いますが神格らしく強い(基本値がSTR40、SIZ30、CON60、DEX15、元気になればなるほど数値は上昇する)のでお膳立てでもないかぎり喧嘩を売るのはやめましょう。(なお神格最弱ともいわれてしまったり…。)
水棲生物っぽいけど四元素説に当てはめるとラーン=テゴスは大気の精という…
ラーン=テゴスには無数の触手(100)、かぎ爪(80)の2つの能力があります。
無数の触手は1ラウンドに1STRの吸収と1D3の酸によるダメージを起こす攻撃です。
かぎ爪は1D6+3D6のダメージを発生させる攻撃です。
ラーン=テゴスを視認した際のSAN減少量は1D8/1D20です。
ロイガー
上級の独立種族です。星から来た不可視のものと言われています。
ロイガーは自然な形では力の渦で、人間の目には全く見えません。
ごく稀に実体化し、姿を表すことがあります。
実体化した姿は巨大な爬虫類に似ています。
ロイガーは非常に悲観的なものの見方をするので陰鬱な雰囲気を纏っています。
人間の精神を主食としており、そのために人間のコミュニティを支配することがあります。
運悪く接触し精神を食べられてしまった犠牲者は必ず自殺したくなるような非常に強い慢性的な鬱症状に陥ってしまいます。
ロイガーはアンドロメダ銀河系から地球にやってきたと言われており、彼らが最初に地球で作ったコロニーは、インド洋のどこかにあった失われた大陸だと言われています。
自分の意志を実行するため人間の奴隷を使いました。その中に反抗的な奴隷がいた場合、手足を切断したり、腫瘍のある触手のようなものを生やすなどをして罰しました。
しかし次第に衰退していき、地下や海の底でどうにか持ちこたえるようにして暮らしています。
近年、ロイガーが活動したと知られている場所にはロイガーのことと思われる民間伝承が残っています。
ロイガーは旧支配者であるガタノソアと関連付けられることがあります。
また、イタクァとも関連づけられる事があります。
ロイガーは竜は海ヘビに関する神話や伝説の原因となったと考えられています。
ロイガーには同名の旧支配者がいますがその神格との関連性は不明です。TRPGだと名前が同じだけの別物とされています。
ロイガーには噛みつき(50)、かぎ爪(30)の2つの能力があります。
噛みつきは2D6のダメージを発生させる攻撃です。
かぎ爪は1D6+DBのダメージを発生させる攻撃です。
ロイガーを視認した際のSAN減少量は爬虫類の時は0/1D8、不可視の場ときには減少する正気度ポイントはないです。精神的な接触を受けた場合1/1D4です。
ドール
ヤディス星に棲む上級の独立種族です。
巨大な芋虫に似た形をした怪物で穴を掘ってその中に棲んでいます。
地球固有の生物でも、地球に来たこともない(ほんのわずかな時間を除けば)神話生物です。
光を嫌いますが、光がなにかドールにとって良くないものであるというわけではないそう。
光を嫌い穴を堀り棲むという性質から地層を穴だらけにしてしまい、いくつかの惑星を荒廃させてしまっています。
ドリームランドのナクの谷にも棲んでおり、ングラネク山で夜鬼に捕まるとナスの谷に連れていかれ、たいていの者はドール族に遭遇し惨殺されてしまいます。
元々ドールはヤディス星という地球から遠く離れた星に存在している魔導士たちによって封印されていましたが、封印から解き放たれてしまいヤディス星を死の星に変えました。
ドールはその能力値の高さでシナリオに組み込みづらすぎる神話生物となっています。
平均値でもSIZが555、旧支配者のクトゥルフより2倍大きいです。STRも505ありそこから生まれるDBは脅威の65D6、最低値でも人間は5、6人死にます。
ちなみにですがこのDB、ルルブでは戦艦をペシャンコにするには十分な値と表記されています。
装甲はPOWの値と同じ値になりますがそのPOWの平均値は35になります。
このように数値の暴力すぎるので人間には相手になりません。
ドールには押しつぶし(30)、のみ込み(80)、ツバを吐く(50)の3つの能力があります。
押しつぶしはその名の通り敵を押しつぶす攻撃になります。ダメージは死、です。
DBだけで死ねるのでもはやダメージロールが省略されています。
のみ込みもその名の通り敵をのみ込む攻撃です。ダメージはのみ込まれる、です。
ほぼ死と同義です。
ツバを吐くもその名の通り敵にツバを吐く攻撃です。ダメージは特殊、です。
ドールのツバは吐かれた地点からそのドールのSIZの1.5%分の直径分円状に覆いつくします。例えばSIZ400のドールであれば直径6mのツバを吐きます。
ドールのツバから這い出すにはその探索者のSTR×1に成功しないといけません。
このツバに埋まっている間は呼吸ができないため溺れるかのチェックを都度行います。
また、このツバには腐食性があるので1ポイントづつダメージを受けていきます。
ドールを視認した際のSAN減少量は1D6/1D20になります。
あとがき
今回はマイナー目な神話生物をまとめてみました。
ラーン=テゴスくんはちょっと元の小説博物館の恐怖でも影薄いかも…
ラーン=テゴスを崇拝している狂人とかその助手の方が存在感濃いかもしれない。
というかその狂人はラーン=テゴスがいなくなれば旧支配者の復活もあり得ないと言ったり、アザトースやヨグ=ソトースをも凌ぐ神格だとなんだの言っていますがかなり胡散臭いという…
ロイガーは名前が同じの神格もちょっとマイナーよりかも
ただ人の精神に干渉してくる神話生物だからそこをつなげれば出しやすいかも
ドールはほんと…能力値高すぎてシナリオに登場させるためのあれが思いつかなくて一度もシナリオに出したことがない…
というかそもそもドールをシナリオで見たことがないかも…