あまり原作に触れていません。基本TRPG設定です。
名状し難きもの、ハスター
旧支配者です。
名状しがたきものの名の通り、明確にはなっていません。あえて見た目を挙げるのであれば、巨大な体に、巨大な触手、直視できない程のおぞましい顔つきだそうですが、この特徴が本当にハスターの本体のものであるかは不明です。
牡牛座の中のアルデバラン星の近くにある暗い恒星、その星にある暗きハリ湖に封じられています。ハスターの眠るハリ湖の岸辺にはカルコサという都市が存在します。
ハスターは人間やその他生物に乗り移り行動することができます。
ハスターに乗り移られてしまった者は身体が膨らみ、鱗に覆われたような姿になり、眼球が沈みこんで見えなくなって、手足は骨が無くなって流動体の様な姿になります。また、その乗り移られてしまった者からハスターが去っても乗り移られてしまった者が戻る事はありません。
ハスターには化身が複数存在します。
まず一番有名と思われる、黄衣の王
それなりに見かける、エメラルド・ラマ
個人的にあまりお見掛けしたことのない、かなたより饗宴に列するもの
等がいます。
ハスターは元となる神が出てくる作品、アンブローズ・ビアスの短編『羊飼いハイタ』で、羊飼いを守護する恵み深い神として描かれています。
ハスターは人気がかなり高い神格なのでハスターを題材にしたシナリオが多くあります。
召喚されて落ちるシナリオも多いです。
ハスターを信仰している教団は多いのでシナリオも作りやすいです。
化身や、人間に憑依する要素など組み込めそうな要素は多いのでかなり便利な方の神格だと思います。
クトゥルフと仲が悪いという設定を生かして探索者が互いの教団のいざこざに巻き込まれるなんてシナリオもできます。
なんならクトゥルフ召喚しようとしているからハスターの教団と共闘して召喚阻止(もしくはその逆)みたいなシナリオだって作れてしまいます。
ハスターは神格の中では弱めといわれていますがそれはやはり神格のなかでの話
ハスターには触手とかぎ爪をつかった必中即死の攻撃があります。
それ以外に技能はありません。(呪文は色々持ってますが)
おまけに装甲もありDEXは30あります。
ハスターに限らずどの神格、クリーチャーにも言えますがよほどのお膳立てがない限り神話生物に喧嘩は売るものじゃないです。
完全に殺しに来てます。
ハスターを視認した際に発生するSANチェックは1d10/1d100です
バイアクへ―
ハスターに仕えている下級の奉仕種族です。ビヤーキーとも言います。
体長2・3メートルの巨大な怪物で、一見蟻のようですが触角は短く、人間のような皮膚と目、爬虫類のような耳と口、肩と尻の付根辺りにそれぞれ鋭い鉤爪が付いた手足を左右2本1対ずつ持っています。尻には「フーン」という磁気を操る器官があります。
このフーンという器官を使って飛行します。
またビヤーキーはラヴクラフト作の『魔宴』に登場した
カラスでもなく、モグラでもなく、ハゲタカでもなく、アリでもなく、腐乱死体でもないという描写がなされた怪物の正体ではないかと考えられています。
宇宙空間の小惑星や彗星に住んでいます。群れを成すこともありますが、基本的に単独で行動をしています。
大体は星間生物を食べていますが、地球に来れば人間も動物も捕食するばりばりの肉食です。
地上では70km。宇宙では光速の十分の一の速度で飛行できます。カイムという空間を作りその中で光速の400倍程度の速度で飛ぶ事もできます。
ビヤーキーは人間にも使役することができます。
まず、黄金の蜂蜜酒というものを口にし、魔法の石笛を奏で、ハスターを讃える呪文(↓に記載)を唱えることで召還できます。
一人乗りで、宇宙旅行をすることもできますが人体が宇宙空間とスピードに耐えられないので、幽体離脱して魂だけで移動することになります。
抜け殻である肉体は無名都市に保管されます。
以下、 ハスターを讃える呪文
いあ いあ はすたあ はすたあ くふあやく ぶるぐとむ ぶぐとらくるん ぶるぐとむ あい あい はすたあ
ビヤーキーはハスターの眷属っていうことでハスターに関わるシナリオによく登場します。
銃などの武器や、マーシャルアーツ等の強力な戦闘技能が少なくても数で囲めば勝てるくらいの強さなのでわりと出しやすいと思います。(そもそも戦闘技能を推奨技能に入れておけば持ってきてくれる探索者は普通にいるでしょうし)
ビヤーキーには噛みつき(35)、かぎ爪(35)の2つの能力があります。
噛みつきは1d6のダメージに吸血を行う技能です。
かぎ爪は1d6+dbのダメージを与える技能です。
ビヤーキーを視認した際に発生するSANチェックは1/1d6です。
イタクァ
旧支配者です。
人間に似た輪郭をしていますが、その体は途方もなく巨大なもので不気味に歪んでいます。
足には水かき、頭には鮮紅色に燃え上がる二つの目を持っています。
イタクァは物凄い風の中にいるかのように、ところどころうねっているように見えます。
イタクァは大気を象徴する神で、ハスターの眷属とされています。
また、イタクァは小規模ながら、世界中で信仰されていますが、主な信仰地域は北米大陸、信仰者はその先住民族の間に多いです。
北の地方ではイタカの性格が知られており、畏怖される事の方が多い神様です。
一部では災悪から逃れようと生贄を捧げるケースもあります。
ウェンディゴと同一視されており設定もウェンディゴの影響を受けています。
イタクァは北極圏、あるいは北極圏に接する地域で遭遇することがあります。(よくその地域に住んでいる部族が遭遇している)
イタクァと遭遇してしまった不幸な人間は、イタクァによって空高く巻き上げられます。
空高く巻き上げられた人間は、死ぬこともないまま数か月にわたって地球外も含む様々な世界へと引き回されます。
そして巻き上げられた人間は地球へと帰ってきますが、大概、その時の衝撃で死んでしまいます。
運よく生き残ったとしても高空の冷気に慣れ、暖かい地上では長くは生きられない体になっています。
地上へ戻ってきた人間の体には未知の文字や、憧憬の描かれた名盤、奇怪な石盤を所持している事が多いそうです。
イタクァは星々の間を駆け回る能力を持っていますが、それにもかかわらず、地球においては北極の周辺から離れることができないそうです。これには旧神の封印が影響しているというのが定説になっています。
神格なので当たり前ですがそういうシナリオでもない限り戦闘に入ったら人間が勝てる相手ではないです。
逃げる選択をとってもイタクァのDEXは30あります。あわないことを祈りましょう。
イタクァはハスターに関わる(とされてることもある)神格なのでハスター関連のシナリオに出ることが多いです。
ビヤーキーと比べるとあまり顔を見ることは少ないと思います。(ほぼ即死級神格だからっていう理由が強いかも)
イタクァには一陣の強風(100)、かぎ爪(80)の二つの技能があります。
一陣の強風は風を使って持ち上げて落とす技です。1d10×3m持ち上げます。落下3mごとに1d6のダメージが発生します。
かぎ爪は装甲無視の6d6のダメージを与える技です。
イタクァを視認した際に発生するSANチェックは1d10/100です。
イタクァの足音を聞いた際に発生するSANチェックは1/1d3です。
ウェンディゴの吠え声を聞いた際に発生するSANチェックは1/1d6です。
あとがき
ハスターは、いいぞ…
ハスターは邪神総選挙で一位取ったことのあるクトゥルフ神話でも屈指の人気を誇っている神話生物です。
ビヤーキーは癒し
SAVE(あたりめ氏作のフリーゲーム)というゲームでのビヤーキーは完全にペットでした…。
いあ いあ はすたあ はすたあ くふあやく ぶるぐとむ ぶぐとらくるん ぶるぐとむ あい あい はすたあ