THRILL SHOCK SUSPENSE #15
2024年4月 変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介 愛及屋烏
TVドラマのゲーム化作品
ガリレオ(2008年 DS)
TRICK DS版 隠し神の棲む館(2010年 DS)
踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!(2010年 DS)
前述
推理ADVという一大ジャンル。
日本では1983年の『ポートピア連続殺人事件』から幾星霜。
名作と呼ばれるゲームはFCやPS1のソフトであろうとも未だに上位を譲らない。
そんな中でも実際にプレイしてみて、おススメしたい作品を紹介したい。
自叙
2010年頃は、DSでADVが大量に出てた時期で推理ドラマのゲーム化も多く、
単調にならない様に組み込まれたミニゲームもタッチペン操作に合っていた。
今回は相棒DSに続き、ドラマ系ソフト三選を紹介。
ガリレオ
ドラマ概要・1
『ガリレオ』は、東野圭吾の連作推理小説ガリレオシリーズを原作としてフジテレビが製作した日本の映像化作品シリーズ。主演は福山雅治。
フジテレビ系「月9」枠で、第1シーズンが2007年10月15日から12月17日まで、第2シーズンが2013年4月15日から6月24日まで、各々毎週月曜日21時 – 21時54分に放送された。
1話完結のスペシャルドラマとして、2008年10月4日に連続ドラマ第1作の前日譚にあたる『ガリレオΦ』が、2013年6月22日に連続ドラマ第2作の前日譚にあたるドラマオリジナルのスピンオフ作品『ガリレオXX 』が放送された。また2022年9月17日に後述の映画第3弾の4年前の事件を描く『ガリレオ 禁断の魔術』が放送された。
テレビドラマの劇場版として、映画『容疑者Xの献身』が2008年10月4日に、映画第2弾『真夏の方程式』が2013年6月29日に、映画第3弾『沈黙のパレード』が2022年9月16日にそれぞれ公開された。
ゲーム概要・1
同名のドラマ作品をニンテンドーDS用ソフトとしてゲーム化。 『THE 推理』のトムキャットシステムの開発で、ディースリー・パブリッシャーから、2008年10月23日に発売された。
『THE 推理』『THE 鑑識官』等の流れを汲んでおり、グラフィックはアニメ調である。
ただし、パッケージはテレビドラマ版主人公2人の写真を用いている他、ゲーム内における湯川の決め台詞も福山雅治の音声を用いている。
貝塚北署の刑事「内海 薫」となり、天才物理学者「湯川 学」と共に奇怪な5つの難事件に挑んでいく。
現場の調査や聞き込みを行い、情報収集を行っていき、仮説を組み立てていく。この仮説を実験を行う事によって、立証していく。
取り扱う事件は初期のドラマの中で特に好評だった「燃える」「壊死る」「予知る」「爆ぜる(前・後編)」の5つの事件を収録。
あらすじ・1
ゲーム内容もドラマ版に準拠しているので、あらすじもそちらのもの。
燃える
深夜、公園にたむろしていた若者たちの一人が、突然頭部から発火し死に至る人体発火事件が起こる。事件を担当する新米刑事の内海は、尊敬する先輩・草薙の助言から帝都大学理工学部物理学科の准教授・湯川学に人体発火の原因解明を依頼する。
しかし、湯川は「変人ガリレオ」と呼ばれるほどの変わり者であった。
壊死る
自宅のプールで死亡している女性が発見された。死因は心臓麻痺だったが、なぜか胸に痣ができており、その部分の皮膚は壊死していた。
この痣に疑問を持った内海は例のごとく湯川に協力を求めるが、「物理学の範疇ではない」と一蹴されてしまう。困った彼女は、事情聴取で訪れた「四谷工科大学」で田上昇一という男と出会い、調査協力を求めると同時に親しくなっていく。
一方、一度は内海の依頼を断った湯川も、ひょんなことから田上への疑念を抱き、痣を残した心臓麻痺の謎に挑む。
予知る
湯川の助手の栗林の友人である菅原の浮気相手・冬美が、菅原の向かいのマンションの部屋で彼に見せつける様に事前に電話した上で首吊り自殺する。
それから半年後、妻とは離婚させられ、多額の慰謝料を支払った菅原から、事件の一週間前にも同じ自殺シーンを見たと聞かされた栗林は、湯川と内海に相談を持ちかける。
湯川は、予知さながらの出来事に興味を持ち、解明に乗り出す。
爆ぜる
ある中学の文化祭に防犯講習で訪れた内海と弓削は、「ゾンビのデスマスク」と名づけられた展示品を目にする。 精巧に作られたこの展示品は、生徒が池から偶然拾い上げたアルミ板を元に作った物だったが行方不明中の藤川雄一にそっくりだった。
後日、その池から藤川の遺体が発見される。まるで遺体から転写して作られたような精巧な顔型の謎を追う湯川と内海は、城ノ内から藤川が放射線被曝を受けていたことを知らされる。
更に栃木県警から龍仁湖で起きた原因不明の爆破事件の捜査協力を受けた本庁の草薙からも、事件の被害者が放射線被曝を受けていたことを知る。
この被害者が藤川と同じ会社に勤務していた事から、事件の背後にかつての恩師・木島征志郎の存在を感じた湯川は木島との全面対決に挑む。
評価・1
ドラマのゲーム化としては、ドラマを先に見てるとネタバレ、実写じゃない、全話入ってない、書下ろしも無い等、お約束のツッコミ所はあるにはあるが、原作物だけど、ちゃんと作り手側の個性も出てる面白いゲームに仕上がっている。
ちゃんとガリレオなんだけど、ちゃんとトムキャットのビジュアル。
この混ざり具合というか、溶け込み具合が絶妙で、妙な安心感が。
オリジナルの話はなかったけど、ゲームは基本内海刑事視点で進む為、シナリオにも細かいアレンジがあったり、ゲーム化されてない話のやりとりを取り入れてたりする。
『爆ぜる』のドラマでは内海が囚われの身になったが、ゲームでは逆で湯川を解放する為に今まで湯川から習った知識を使いながら、内海が装置を解除する事に。
もし丁寧に全話分を作っていたら評価が跳ね上がったであろう作品。
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