TSS #15-3

THRILL SHOCK SUSPENSE #15

2024年4月  変わらない評価を受ける名作推理ADVを紹介  愛及屋烏

TVドラマのゲーム化作品

ガリレオ(2008年 DS)

TRICK DS版 隠し神の棲む館(2010年 DS)

踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!(2010年 DS)

Continuation from last page. 15-2 https://no-value.jp/column/60426/

踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!

概要・3

『踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!』は、 バンダイナムコゲームスのバンダイレーベル(後のバンダイナムコエンターテインメント)より2010年7月15日に発売されたニンテンドーDS用アドベンチャーゲーム。

テレビドラマ『踊る大捜査線』をゲーム化したもので、パッケージおよびゲーム画面は本編のキャラクターに似せたイラストで描かれており、ボイスも無い。

ストーリーは劇場版第1作と第2作の間の時期に起こった事件を描いており、元々は『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』のストーリー候補であった「潜水艦事件」のプロットを膨らませた物。

お約束の本庁と所轄の対立は比較的、簡略化されている(署長による本庁捜査員へのヨイショ・捜査員への弁当配布のミニゲーム等はある。)

事件の捜査は室井の指揮の元、湾岸署の刑事が行っている。

エピローグや「スリーアミーゴスの日常」では『THE MOVIE 2』『容疑者 室井慎次』『THE MOVIE 3』に繋がる部分も見られる。

特典には、カエル急便特製タッチペンが付けられている。

あらすじ・3

事件は2002年3月19日に湾岸署管内で発生した潜水艦「むつしお」の乗組員である海上自衛官の殺害事件に端を発する。

湾岸署に捜査本部が置かれ青島達が捜査に当たったが、自衛隊は非協力的。                                                                                                                                                                                                 更に上層部の意向で捜査が警務隊に移行した為、警察の捜査は暗礁に乗り上げ、事件は未解決のままで捜査本部が解散してしまった。

しかし、別件のストーカー事件を追う最中、被害者の女性が死亡した自衛官から何らかの情報を受け取った事実が判明。だが捜査はスパイ疑惑を追う公安に妨害される。

その後、室井の元に潜水艦の機密データの漏洩疑惑を告発する内部文書が届き、室井は捜査の再開を決意。

潜水艦の艦長の協力で青島がコンピュータ技師に成り済まし、潜水艦に乗り込み室井の指揮の元で捜査にあたった。

青島の捜査の結果犯人が明らかになった時、犯人は潜水艦を乗っ取ってテロを起こそうとし、東京湾に突入しようとしたがそれも青島によって防がれ事件は解決した。

潜水艦事件

潜水艦事件とは、『踊る大捜査線』で発生した架空の事件である。

そもそもは『THE MOVIE 2』のために考え出されたプロットの一つであったが、さまざまな事情でボツになったものの、踊る大捜査線世界の中で『THE MOVIE』と『THE MOVIE 2』の間に発生した事件として『THE MOVIE 2』の中※で青島と室井の会話で簡単に触れられるという形で残った。

※『THE MOVIE 2』劇中で、室井が青島に「2年振りだな」と言い、これに対して青島が「潜水艦の事件以来ですね」と答えるシーンがある。

その後も映像化はされていなかった。

但し『THE MOVIE 2』のエンドクレジットの中で潜水艦をバックに握手する青島と室井が一瞬映り、それが潜水艦事件の時の事だとしている。

その後『容疑者 室井慎次』の中でこの事件に絡んで起こった裁判(職権乱用での起訴)で青島の弁護をしたとされる津田弁護士が登場した為、『容疑者 室井慎次』のシナリオガイドブック等の設定資料でこの事件の詳細が明らかにされた。

ゲームモード

刑事課

本編をプレイする。                                                                                                                            各チャプタークリア後は、おまけシナリオとして「スリーアミーゴスの日常」(チャプターに応じたスリーアミーゴスのコント)を見る事が出来る。

本編は湾岸署の署員を捜査に派遣する「ミッション」が中心となっている。                                     事件(ミッション)に応じて、相応しい・正しい捜査員を選択しないと進行しない。                                              盗犯係・女性対応に恩田、強行犯係・コンピューター関係に青島、etc

「ミッション」には取り調べ(相手の感情メーターを会話によってコントロールする)やハッキングといったものから、倉庫や車両のブロック整理パズル、TVを修理するといった多種多様なミニゲームで構成されている。

ミッションの成功・失敗に関わらず、捜査時間が消費される。

チャプター毎に捜査時間の上限(20程度)は決まっているが、意図してミスを繰り返さない限り、これが尽きる事はほぼ無いと思われる。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   ただし、おまけの「スリーアミーゴスの日常」の開放には捜査時間の上限内でのクリアが必要である。

要所で登場する「ロジックモード」では室井慎次が捜査情報を整理し、断片情報を活かした○×形式の論理パズルで容疑者の絞り込みなどを行うことでストーリーが進行する。

資料室

シリーズのあらすじや登場人物を閲覧出来るデータベース。

通信室

作成した名刺をすれちがい通信で自動交換するモード。                                                          名刺の肩書(巡査など)やデザインはゲームの進行や名刺交換枚数により追加されていく。

応接室

本編クリア後、ミニゲーム「スタンプDEアミーゴ」がプレイできる。

収録チャプター

Chapter0:緊急指令!湾岸署員出勤せよ!
Chapter1:美白な死体とストーカーの黒い影
Chapter2:ツールボックスの中の殺意
Chapter3:終わった事件 終わらない事件
Chapter4:過去と現在と彼女の秘密
Chapter5:潜入!やつらより深く潜れ
Chapter6:盗難テレビは殺しのサイン
Chapter7:プレミアムグッズの告白
Chapter8:浮上する狂気・東京湾の一番長い日

評価・3

ゲームなので健在な和久さん(いかりや長介)がアメリカに出発する姿を見れたり、映画の狭間の時期を描いたゲームとして、とても素晴らしい。

映画で一瞬、映った室井と青島の写真にゲームのラストが収束する様になっているのも美しい。

ゲーム進行のメインであるミニゲームの難易度は慣れというか、総合的なゲーム偏差値次第と言った所。

後述

ゲーム性や難易度に物足りなさが発生する事はあっても、ドラマが主体の場合、キャラクターに齟齬さえなければ、全体として悪くなる事は少ない。

特に推理物はファンゲームとして、お勧め出来るレベルに落ち着いてくれる事が多いようだ。

END.

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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