【△】 15話・『人体実験保留施設/Triangle』

〚〚この■語には罵倒■現が含■■て ま〛〛

〚〚       〛〛

〔1〕

...。

「………5………、2…………」

何か…声が聞こえる……、この場所は 話す事も出来ないのに誰かの話しが言葉が聞こえる… この世界は口も存在しないのに。 こんな… 

???「…おー……い、……るか?…てんだろ?……」

???「オい、起きてんだろー?夢も眠りも許されないこんな世界で容易く気絶出来ると思うんじゃねェぞ」

〔2〕

キナミ「…………えっ...⁉」

声をハッキリと聞こえ驚きキナミは身体を起こすと、そこには直立した魚の様な化物が顔を覘かせていた。

???「自称ながら昔から居るっつー管理者が聞いて呆れるじゃないか、どうだ死にたがりさんよ?」

キナミ「あ、あなたは…⁈」

〔3〕

???「よぉ。やっと目覚めたか、まぁ寝てもねェがね。」

キナミ「一応初めまして…ですよね…、僕は5号

???「おいおい部外者がよォ、いつ5号を名乗って良いと言ったよ?『糸帳 季波』…?」

一瞬気を失い青ざめたキナミは慌てて彼の方を見恐る気持ちを置く様にキナミは彼に問いかける。

キナミ「何で…その名前を、…俺の名前を 貴方が知っているんですか…」

怯えながら問うもまるで人を見掛けていないかの様に視線を上に向く彼にキナミは憤りを見せ再び声を震わせた

〔4〕

キナミ「貴方は何なんですかッ!?どうして俺の名前を知っているんですか!俺はこの世界の…

《チッ》…と舌打ちが聞こえるとキナミは言葉を止めて問われた彼が口を開く

???「演説はおしまいかな5号…いや季波さんよォ…?オレはさ、お前が心底嫌いでさァ。

キナミ「貴方は誰なんですか…」

トゥイル「オレは【Triangle】を動かす管理者Persecution No,4『ア・レイ・トゥイル』お気楽様にトゥイルと呼んでおくれよ…、なァ?自称5号の季波さんよ。」

多くの情報が引き出されキナミは圧力に耐える様に彼に言葉を掛ける

キナミ「と、トライアングル?な…、何を言って…。」

〔5〕

困惑しているキナミに向かってトゥイルは見下ろす様に声を出して言葉を続けた

トゥイル「こちとらテメェのせいで迷惑してんだよ関係もねぇ死にたがりの部外者が迫害を受けて逃げてきたなんて他人事に巻き込まれなきゃならねェんだァ…?オい。」

キナミ「…、」

トゥイル「テメェの躾をすんのは心外だが、どうせこの世から消えるんだ冥途の土産だ」

啞然としながらも彼の説明に首を傾ける。

トゥイル「耳が無ェだろうが耳かっぽじって良く聞きやがれよ自称管理者、長い話に慣れとけよ」

〔6〕〔7〕

トゥイル「この世界は現世に存在する地球崩神ってとこを繋ぐオレ達が【政府に創らせた実験施設】だ。オレらが注文した通りに国が運び連れた人間から意識と身体を切り離して中身なく脱力した奴らを収める…たったそれだけの場所さ。だが社会不適合者だけに絞って実験台にするのにも人手不足…それどころか此処を管理するのに必要な場所が1ヵ所無ェって話になった、そこで地球にあった孤児院に眼をつけたんだ。大きな施設でさ意外と使える良い場所だよ。」

彼の口から出た情報に驚愕したキナミは思わず言葉を発した

キナミ「…‼じゃぁ俺や2号さんも他の皆も...⁈お前たちは何の目的があって計画を企てているんだ…⁉」

慌て出したキナミの言葉をシカトしてトゥイルは話を続ける

トゥイル「あ~そうだな孤児院に居た担当だったかガキだったか片っ端から此処にブチ込んでやったけなァ。ただ、…その計画っつーのはさ 一度ぶっ壊されたんだ長い時間掛かったのに全部がパーになっちまった…で今は挽回+再構築してるんだよ」

取り乱す程の情報をえて慌てる自分を冷静に保った後、トゥイルに問いかける。

キナミ「……俺がきた事に関してさっき計画外って言ったよね…元々孤児院だった所をその計画の為に実験施設に変えてまで。これぐらい想定していた事なんじゃないのか?」

トゥイル「あぁ勿論いくらか想定していたが計画を潰され程無くして幾つかの施設も追われちまってさァ暴露されたり裏切られたりでさギリギリ残ったのはこのTriangleと他2つ…せっかく乗っ取った孤児院も手放す事になった。」

残念そうにしながら正直に語る彼を視線に。

トゥイル「そんな中で本来5号を担うハズの『クロガワ』ってやつがTriangleに入るのに必要なIPが無いとか言い出した、なんでも実験に使う予定の10にも満たないガキが脱走して盗んだあげくインストールが許されちまったとか…あぁ季波テメェだよ、だから空間にも眼を取り入れる事にした。おかげで要らねぇ容量を使われちまったが、こうしてテメェに会えたのはまた計画外だが好調と言えるなァ。」

キナミ「なに…?」

〔8〕

話を終えたと思った矢先トゥイルはキナミに向かって忠告をし始めた。

トゥイル「あーーそうだ5号のIP取っ払らさせて貰ったよ…もうアイツは役に立たないんで殺しちまったのが悔やまれるが、一応これはオレ達のモノなんでね」

キナミ「俺の顔にあった数字…!」

トゥイル「たわけが幻覚見るのも大概にしやがれ、テメェにやったんじゃねェんだよ!さっさとこのゴミ箱の中で消えちまえば良いさ、もうあと少しの辛抱さ…お役目御免っての人間の間では何て言ったっけェ?

  あぁーそうだ【お疲れ様】だったかァ?」

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〚〚15話 終■ り〛〛

〚〚ストレージに空きがありません〛〛

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RROD/HRM

自己流の挨拶で〖おはばんちは〗RROD/HRMと申します。 小学生の頃に描いていた物語をリメイクし世界観を広げて沢山のキャラと本編創作である《崩神の世界》を描きながら活動しています、大まかに登場人物と別視点での物語を描いています。 YouTubeやTwitterでも作っているので気になった方はそちらもどうぞ~ 又、こちらでは本編とは世界観の違う《さんかく》という物語を作っていく予定ですので 宜しくお願い致します。 季節や行事に沿ったイラストも稀にですが描いていこうと思っております。

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