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〔1〕
〚??〛「気が変わったのなら喜んで【魂の保管庫】への道を開けておくわ、この地底の出口はワタシ厳密には六角の瞳孔にあるからきなさい。さっきも伝えたと思うけど周りを見渡しなさい、ワタシ以外に堕ちた者たちが居る。」
【六角の世界(??)】がキナミへこの地の底からの脱出を提案するも行動に悩む彼に対して寂しげな声を呟き再び上空へ戻っていく、ところでキナミは自身の役割を忘れている様子…。
〔2〕
六角の世界が上空に上がってから暫くして
キナミは気持ちの切り替えが効かないのか何度もその場で立ち尽くしている。
キナミ「この世界から脱出するのに高い物を使う必要があるって、俺にはそんな力は無いし…」
沈黙が続く中、遠くから大きく呼びかける声が聞こえてくる
???「おーーーーい!!!!話を終えたところ悪いけど助けてくれないかー!」
〔3〕
一方都市赤い▲もとい2号の部屋では黒い怪物『シカバネ』が未だ佇んでいた
シカバネ「…。」
〔4〕‐〔5〕
破壊光線を放ってから崩れ壊れた部屋やヒビの入った壁をヤツは直していた
そんな化物の足元には倒れた女性が1人、2号だ。
2号/ミオイ「…まだ生きてる…まさかこの世界で 光線を放つカイブツを目の前にする時がくるとはね…、私のIPは、もう身体には無い。無くなった いや取られたんだ 今…私を見下ろす黒い奴が…。
キナミは、無事なのかな…地底には私達を知ってる〚彼〛が居るから心配しかないけれど…また会えるなら…」
〔6〕
ミオイが生きている事に気が付いたのか、シカバネは一呼吸置き話し掛ける。
シカバネ「…サテ。。。・気絶ノフリヲ シテイルツモリダロウガ、コチラニハ無意味・」
2号/ミオイ「貴方…、言葉を...?」
シカバネ「 『1号』ニ擬態スルノニ言葉ハ必要。。。『トゥイル』カラ良ク聞イテイタ。。。・今でも言葉遣いだけは忘れてはいない・この擬態が上手かった様で、おかげで『アスサガ』にバレる事なくお前たちの部屋に辿り着けた。。。この程度で見張り役とは・任命した1号になんて伝えるつもりなのか。。。・」
声を1号そのままに流暢な言葉で会話を続ける
シカバネ「この部屋はこちらの攻撃で今にも崩れそうだが。。。・こちらには1号のIP〚修復〛がある、お前達を消して部屋を修復してこちらは再び1号に・擬態ヲスレバ何モ無カッタ事ニ出来ル。。。勿論2号ノIPモ手ニ入レタ以上、擬態ハ容易ダ・」
2号/ミオイ「…!」
〔7〕
シカバネが腕を構成し振り上げると消去の準備が整うと同時にミオイがヤツに話し掛ける。
2号/ミオイ「それで、私を消すつもり…?その腕で、さ。」
シカバネ「時間稼ギノツモリカ。。。?ソレトモ、コチラノ隙ヲ伺ッテイルツモリデ。。。?」
2号/ミオイ「…それはさておいて…貴方、…IPを持った人たちはTriangleにいったい何人居ると思う…?」
シカバネ「人トシテ存在スル管理者ノ他、世界ノ眼にナッテイル者モ存在スル・5人ト3種、ソシテ太陽ノ1ツ。。。計9体ノハズダ。。。・何カ問題デモ。。。?」
唐突な質問に対し隙を与えぬ様に答えるとシカバネの後ろから声が聞こえてくる。
???「問題はトゥイルには仕置きが必要だというたった一つだ…」
2号/ミオイ「信号を送ってから、来るのが…遅いよ…。」
シカバネ「!?オ前。。。、ハ。。。?」
???「少なくとも今この場にいる者/此処から落ちた者どちらもワタシに関与していない
2号とも顔を合わせるのがこれが初めてだ、まさか信号が来るとは微塵も思っていなかったが…。」
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〚〚 19話 終わり 〛〛