皆さんこんにちは。今の季節は色々なお楽しみがてんこ盛りですね。これまでは「スポーツの秋」にちなんで野球、バスケットボール、サッカーについてご紹介しましたが、今回はフェンシングについてご紹介したいと思います。
フェンシングとは、剣を用いたスポーツであり、ヨーロッパで生まれたアクションです。試合では二人の選手がお互いに向かい合って立ち、片手に持った剣を使って勝敗を決めます。勝敗の鍵を握るのは勿論剣ですが、それぞれの騎士道もその鍵を握ります。攻撃を成功させると攻撃した選手にポイントが入り、ポイントの多い選手が勝ちです。種目によってはルールや使用する剣が異なります。
そもそもフェンシングの源流となったのは、中世の騎士たちの戦いにあるとされており、これらは実戦的な剣術でありましたが、防具や武器等の発達によって剣(特に長い剣)が戦場で使用される事は少なくなっていきました。しかし、剣という武器は騎士の名誉の象徴であり、戦場で役に立たなくなっても尚ヨーロッパの上流階級は剣術の研鑽を続け、19世紀末にはヨーロッパ各地で盛んに競技として行われるようになっていったのです。
試合はピストと呼ばれる細長い台の上で行われ、両選手がピスト中央に一定の距離をおいて構えの姿勢から試合開始となります。試合前に敬礼した後、構えの合図でマスクを着用し、スタートラインに前足爪先をつけて構えます。勝敗の決着がつくと、「気を付け、礼」の合図で試合終了の敬礼をし、対戦相手と握手を交わした後、ピストから退出します。
どんな場面に於いても握手は人と人が繋がる一番大事な作法です。また、フェンシングは、数多く存在するスポーツの中でもそれぞれの騎士道を咲かせる騎士のスポーツです。