【△】 25話・『物語ノ中間地ニ。』

【六角の世界/魂の保管庫】に辿り着いた緑の一角『キナミ』はこの空間にて佇み待っていた者が居た…〇の身体から解放され自らを『シカバネ』と名乗るCORPSEと再会を果たす、CORPSEは〖ある計画の一環〗として【△/Triangle】を破壊し過去の隠蔽を行うのだと語り終えるとキナミが逃げられない様にパーツ1つ1つを使い詰め寄り囲むと彼は提案を持ち掛ける。

CORPSE「時間が無い、答えを聞こうじゃないか。ほんの短い時間だけどボクと行動を取らないか」

▲-キナミ「時間が無いのはわかっているけど…、どうしてそこまでして俺と行動したがるんだ?」

CORPSE「ボクが〇の身体でいた時キミは管理者として緑の一角としてボクを守ってくれた、とはいえボク自身が何者なのかを知らない上での守りだった。少しでもの恩返しさ」

俯く様に返答するとキナミはシカバネに対して疑問を抱き更に否定の意も見せる。

キナミ「本当にただ恩返しの為に俺と行動したいなら単独を取るべきじゃないのか、スズクハさんが言ってたんだトゥイルがこの先【器の倉庫】にログインしてきたら間違いなくシカバネと合流と吸収を行うんだって」

CORPSE「そっか…彼女からそこまで聞いていたんだね。アァ、そうさ。」

キナミ「なおさら俺はキミと行動を取る訳にはいかないじゃないか」

CORPSE「あぁ…でも吸収される前であればボクの力でキミを守れる、キミの持つ棘だって深く傷付かずに済む」

キナミ「俺と行動することで、一緒にトゥイルから逃げるつもりでいるって事で良いのか。」

分かり易く伝わったあとシカバネの提案についてもう一度考え直そうとするが、やはり身の危険を感じるのかキナミはまだ否定する気持ちで固まっている。

キナミ「トゥイルと会って吸収されたらその後の意思はどうなるんだ」

CORPSE「さあ…それは分からないよ、会った瞬間吸収される事はなくて物理的に交わって初めて変わる。人格はトゥイルが優先されるって事しか知らないよ。」

キナミ「少なくともトゥイルに触られる事がなければ俺と行動が出来るって事だね。でも他にもシカバネが居るハズ…、ミオイさんの所に来た三角型もシカバネなんでしょ?」

CORPSEサクアキの身体を模していたシカバネの事だよね?彼らは問題ないよ核であるトゥイルが居ないからね、とはいえボクも勿論シカバネは皆 破壊を目的に造られてるからどっちにしたってキミはボクが守る対象だよ。」

キナミ「どっちにしても、か…。今の俺っていう存在は、〇と初めて会った時の逆の立場に似ているんだね。」

〇と出会った時の対比を感じたキナミにシカバネは彼の言葉を否定をする

CORPSE「そんな事ないさ今のキミには《前へ進む心がある》〇の姿でも今のボクにも無いモノだ」

キナミ「…そっか。…、コンピューターウイルスも人を慰める時代なんだね」

CORPSE「ハハハ…それはさ ボクが、ただ特殊なだけだよ。」

感じていた疑問を払い一通り話終えたキナミは彼の提案に決心するとシカバネへ答えを言う

キナミ「シカバネの提案は受け入れるけど、あくまでも俺たちは敵同士だよ。」

CORPSE「うん一応…ね、利害も一致してる敵さ 答えは聞けたし一緒に【器の倉庫】へ向かおう」

そう言い彼らは器の倉庫へ続く扉の前に立ち止まる。

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〚〚 25話が終わり、26話へ続く 〛〛

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RROD/HRM

自己流の挨拶で〖おはばんちは〗RROD/HRMと申します。 小学生の頃に描いていた物語をリメイクし世界観を広げて沢山のキャラと本編創作である《崩神の世界》を描きながら活動しています、大まかに登場人物と別視点での物語を描いています。 YouTubeやTwitterでも作っているので気になった方はそちらもどうぞ~ 又、こちらでは本編とは世界観の違う《さんかく》という物語を作っていく予定ですので 宜しくお願い致します。 季節や行事に沿ったイラストも稀にですが描いていこうと思っております。

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