
五角形の世界、器の倉庫に無事(?)辿り着く事が叶った『▲キナミ』は
次の世界に足を運ぶ為『シカバネ(CORPSE)』の後ろにつきながら更に奥へ先へと進んでいく。
〔1〕
ただ延々と続き細く長い通路の中にてまず口を開くは緑の一角。
▲‐キナミ「シカバネ、次…は何処へ向かうつもりなんだ?鼻が利くとは言っていたけれど…。」
CORPSE「…ひたすら上へ向かっていくのに近道となる中心部に向かおうとしている所だよ。」
未知の世界に来た以上、不安さがこびりついて離れずも守れると断言した彼のもとについていく
CORPSE「落ち着いてまで言わないけど【彼ら】と会わない為に一本道に進んでいくよ」
キナミ「彼らってキミと違う『トゥイル』とか三角まみれな他のシカバネのこと?」
CORPSE「あぁ、そうだね。今もう一つのシカバネに会いに行くつもりだよ」
耳を疑う言葉が飛んでくるも未知の出来事がこれからも起こり続けると思い、流した。
〔2〕〔3〕
キナミ「えぇと…、鉢合わせしたら逃げた方が良い?」
CORPSE「本来なら逃げるべきだけどサクアキのおかげで囚われてる状態だから大丈夫かも」
キナミ「サクアキさんが捕らえたって…まさか【キミよりも先に生まれたシカバネ】って事かい?」
話している間で通路を進むと扉が見え目の前に着くとスイッチは押され開いたままになっている事が分かる、この違和感から別の存在が居ると考えていると
CORPSE「キナミ、此処にはちゃんと住人が居るから別にシカバネだけじゃないからね?」
キナミ「そう、なんだ…って事はこの場所同様に五角形の見た目をした人たちが居るのか?」
シカバネは頷いて扉の先へ向こうへ進む、キナミも離れ過ぎず着いて行く
CORPSE「此処は器の他にも魂と結合したことで存在している〇が複数居るんだよ」
キナミ「その人たちは俺たちが来ること知ってるのか」
CORPSE「いや、むしろ逃げてる」 キナミ「逃げてる…?」
CORPSE「キナミは一応管理者だから心配要らないけどボクは違うからね。」
キナミ「シカバネが近くに居る管理者に対して不信感は持つんじゃないか?」
CORPSE「となると見渡す限り居ないのはボクらを警戒しているからか…。」
扉の先を見ると広い空間が見え始め通路を抜けると倉庫の中心部に辿り着いた。
〔4〕
キナミが中心部を見渡し呆然としているとシカバネは立ち止まり彼を呼び止める
キナミ「此処が中心部…」 CORPSE「キナミ!」 キナミ「?」
CORPSE「キナミはここにあるガラスが見えてるよね、これを越し見上げてごらん」
そう言われ誘導されたキナミは恐る恐る中心部を囲うガラスを覗くも何も見えない
キナミ「ガラス越し、見えないけど…ここにサクアキさんが捕らえたシカバネが居るんだよね?」
CORPSE「見えない?ボクの近くなら良く見えるんじゃないかな、通路の真ん中辺りだし」
もう一度誘導されたので再度確認してみると誰よりも大きな影が2人を見下ろしていた。
〔5〕
あまりにも巨大な影に圧倒されるも動かない事に気が付いたのか落ち着きを取り戻す
キナミ「これが…サクアキさんが捕まえたシカバネ?これが…。」
CORPSE「そう彼が捕まえて…そして彼を始末したシカバネだよ、ようやくキミにコイツを見せる事が出来た」
キナミ「サクアキさんが世界の底に居た原因って事ですか…。」
CORPSE「トゥイルが【最終手段】って言ってたんだ、だからキミの眼に入れる必要があると思った」
この巨大なシカバネについて詳しく聞き出そうとした
勿論 彼もこの存在の事を細かく話すつもりでいた
CORPSE「コイツは『モーフォス』って呼ばれてる、ボク達の世界では一種の兵器だ。』
キナミ「…【モーフォス】…。」
〔6〕
シカバネは再び通路の奥へ身体を動かし先に向かう、キナミにも声をかけ。
CORPSE「〇の世界に向かいながら話そう、立ち止まる程の余裕はなくてゴメンね。」
キナミ「わかった、器の倉庫の次は〇の世界に繋がっているんだね。」
CORPSE「うん、五角形/〇/■/▲そして太陽◇の順に世界は連なっている…トゥイルやコイツに追いかけられる前にいち早く上へ向かうんだ。トゥイルの優先はシカバネの吸収だけどボクより先にモーフォスを解放するハズ」
キナミ「シカバネそれかモーフォスがトゥイルに吸収されるとどうなるの?」
CORPSE「意識は完全にトゥイルの物に【決められた姿に変わる】モーフォスの場合は巨大さと破壊力をボクの場合は探知と分裂を貰う様に出来ていると思う、この二択のうちモーフォスを吸収した時が一番キナミに都合が悪い。」
キナミ「…教えてくれて ありがとう、…急ごう。」
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〚〚 27話が終わり 28話に続く 〛〛