犬の中には家族の一員として生活するペットもいれば、警察として、そして介護職員としても働く種類も存在します。中でも犬の中で盲導犬および介助犬として働く事が多いのは、ラブラドールレトリーバーです。
ラブラドールレトリーバーとは、大型犬の一種で、犬の中でも一番可愛い人気の犬種です。番犬にはなれないほど非常に優しく、子供やご高齢の方、様々な人達に友好的な性格の持ち主です。その心優しい性格や見た目の可愛さ、賢さから、警察犬として、或いは介助犬などといった人間に使役的な職業に就く事があります。
盲導犬とは、視覚障害者の暮らしを支える所謂介護福祉士のような職業で、前述の理由から主にラブラドールが就きます。パピーウォーカーとして、暫くある家族の元で生活してから、盲導犬になる為の試験に臨みます。試験に合格後、盲導犬の資格を無事取得し、それぞれ視覚障害者達の元で新しい日常を過ごし始めます。盲導犬の主な仕事内容は、一緒に散歩しながら段差や障害物の有無を教えたりする他、椅子や改札口に触れているかを教えるという仕事です。お給料は貰えませんが、愛情を育む事は出来ます。尚、食べ物を与え、触ったりするなど、盲導犬の邪魔をするような行為は絶対にやってはいけません。
地域によっては学校などで盲導犬の体験会および盲導犬のセミナーが催される事がありますが、今のこのご時世ではオンラインセミナーも多くなりました。尚、盲導犬に対する差別は無くならず、盲導犬の入店を拒否するお店が今も残っています。しかし、盲導犬はただ単純に福祉関係の仕事に臨んでいる訳ではありません。介助犬という職業を通して障害者の命の在り方を伝えようとする小さな英雄です。「障害者は無限の可能性を秘めた存在」である事を。
差別を無くす為、盲導犬はこれからも視覚障害者と共に光り輝く未来に向かって歩き続ける事でしょう。