
〔1〕〔2〕
五角形の世界【器の倉庫】に辿り着くことが出来た『CORPSE/シカバネ』『▲‐キナミ』の2人。
シカバネはキナミを連れ倉庫の中心部へそこに囚われた『■‐モーフォス』に眼を当てさせた〖今は動かないでいる〗が条件が揃った時再び脅威となる、キナミは奴に注意しシカバネと共に五角形の上へ向かい行く。
CORPSE「キナミ、気を付けて モーフォスは気絶してるだけとは限らないから先へ急ぐよ」
キナミ「あぁ、わかった。そういえばモーフォスは中心部に囚われてるけど此処に住民は居ないの?」
CORPSE「アレ?さっきも言ったと思うけど一応住民はいるよ、ボクらが向かう途中の通路を見て」
キナミ「こっからじゃ見えにくいな…。」
CORPSE「ガラス張りの所から見上げられれば見えるんじゃないか?」
〔3〕
シカバネに言われ【通路の先、上】を見ると自分達に見つかり気付いた住民が逃げる様に奥へ走って行った
CORPSE「見えたかい?さっき言ってたアレが此処の住人、器と〇の世界の住民の2つ」
キナミ「一瞬見えたけど…器の倉庫なのにどうして〇の住民が居るんだ?」
CORPSE「【魂の保管庫】にあった魂が器と一つになると〇に変わるんだよ、つまりこの世界に居る〇は此処で生まれた融合体ってことさ。」
キナミ「此処で生まれた〇の人たちが更に先にある【〇の世界】へ移動されるのか…。」
〔4〕〔5〕
通路をかなり上まで進むと ある違和感に気が付きキナミはシカバネに聞いてみる。
キナミ「…それにしても…五角形の世界なのに、この通路はやけに四角いよね?」
CORPSE「アァ~、此処ね、モーフォスを捕らえるのにトゥイルが変形させたんだよ」
キナミ「トゥイルが?この世界を?」 CORPSE「あぁ、何でなんだろうね。」
暫くシカバネは考え込むと倉庫の変形に至った経緯に何か思い当たったのかキナミに事を話す
CORPSE「ボクがキナミと会う前サクアキが居た時〇の世界でモーフォスが暴れたんだよ」
キナミ「それって、ミオイさんが話してた?」
CORPSE「あぁ!思い出した、〇が大量発生したその中の一体がモーフォスでね。」
キナミ「此処に捕らえられてるって事は〇の世界からは撃退出来たんだよね?」
CORPSE「トゥイルからモーフォスの話を聞いてサクアキが倒したんだ。器の倉庫の構造自体はその後に変わったからね、でもどうやって連れて捕らえたのかまでは知らないけど。」
〔6〕
シカバネの発言から変に感じたキナミはそれについて追求した…
しかしそれを聞き出す途中で答えは彼の口から出される。
キナミ「サクアキさんがモーフォスを倒したって……」
CORPSE「見ていた。」 キナミ「……見てた?」
CORPSE「ボクも居たんだよ、モーフォスが倒れるまで見ていたよ」
〔7〕
キナミ「シカバネは何もしてないの?」
CORPSE「トゥイルは知っていたけどサクアキにはバレない様にしてたから動かないでいたんだよね」
シカバネは言葉を繋げキナミへ話を続ける
CORPSE「モーフォスが倒れたのを確認して、二人が話していたけど所々は聞こえなかったんだ」
当時の事を少しでも絞り出す為にキナミはシカバネへ細かく聞き出す
キナミ「聞こえた所は…?二人は何を話していたんだ?」
CORPSE「モーフォスを何処に納めるかって話でトゥイルが提案をしていたよ」
キナミ「トゥイルは屍たちと…」 CORPSE「そうさボク達はグルだよ。」
キナミ「じゃぁサクアキさんに言った提案って…」
CORPSE「アイツは言ってたよ」
〔8〕〔9〕
CORPSE「≪サクアキは此処で待っててくれないか?≫」
CORPSE+???「「俺はコイツを/倉庫にしまっておくからさ」」
塗り潰す様に別の言葉がシカバネの声を遮った。
???「いつかの人質の為にコイツを利用するのさ。」
シカバネの他にも一つ明らかに聞き覚えの無い声が通路全体に響き渡る。
CORPSE+キナミ「「 えッ?! 」」
自分達が居た下の場所で何かがただ静かにこちらへ向かい歩いて来る、中心部の下層登り始めるその曲がり角で確かにシカバネが閉ざしたハズの大きな扉は意味をなさず あっけなく前に倒れ込んでいた
キナミ「今シカバネと喋ったのは!?」
奥に見えるのは異質なほど人型に近しい黒い存在で、2人の視界に入ったのは紛れもない一つの影でした。
〔10〕
その一つの影は自身を包んでいた反転色をバチバチと放出し鳴らしながら青紫色の輪郭に■と▼が連なって水色に強く発光する鋭い剣が扉の奥から輝き見えると
慌てたキナミとシカバネはガラス張りから見下ろして、その二人の動きをハッキリと捉えた物体は口を開く
???「……俺のトラップはいかがだったよ?薄らネズミ共がよォ…。」
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〚〚 29話が終わり、30話へ続く 〛〛
※次回から幾つかの作画を変更した上でラストスパートまでコマ割りなど意図的に読みにくくします。
矢印で誘導もなるべくはしません
簡易ながらそして残酷なこの世界観を最終話までどうぞよろしくお願いします。