皆さんこんにちは。7月4日は「梨の日」です。今回は梨についてご紹介したいと思います。
梨とは、果物の一種で、見た目はリンゴそっくりですが、実は味覚が異なるのです。果肉は白色で、甘く果汁が多いのがポイントです。中国を原産とする野生種ヤマナシを基本種とする栽培品種群の事を表している梨は、高さ15メートルほどの落葉高木です。葉は長さ12cm程の卵形で、緑に芒状の鋸歯があります。花期は4月頃で、葉の展開と共に5枚の白い花弁からなる花を付けます。8月下旬から11月頃にかけて、黄褐色または黄緑色でリンゴに似た直径10~18センチメートル程度の球形の果実がなり、食用とされます。幸水や豊水など、様々な品種が存在する他、梨は沖縄県以外の全国の都道府県に於いて広く栽培されておりますが、2018年(平成30年)時点の各県の和梨収穫量によると、中でもトップだったのが、千葉県です。千葉県は江戸時代から続く和梨産地で、古くは長十郎などを特産しており、幸水と豊水の人気が出てからは2004年(平成16年)より和梨生産量、収穫量、栽培面積とも1位をキープしております。そのうち7割は観光農園や直売所販売によります。また、梨の妖精がゆるキャラの大黒柱としてご当地をPRしたりする事があったり、アイスクリームやシャーベット、ジュース等のフレーバーに選ばれる事も多く大変人気です。
そして次に「梨の日」の原点についてご紹介いたします。日付は「な(7)し(4)」(梨)と読む語呂合わせからで、鳥取県東郷町(現:湯梨浜町)の「東郷町二十世紀梨を大切にする町づくり委員会」が2004年(平成16年)に制定しました。梨の歴史は古く、日本では弥生時代の頃から食べられていた事が知られている他、静岡県静岡市の登呂遺跡などからその根拠となる種子が発見されております。梨といえば鳥取県産の「二十世紀」が有名ですが、他にも「幸水」「豊水」が生産の中心となっている他、「長十郎」「新水」「南水」「新高」などの品種があり、これらの品種は日本梨(和梨)で、西洋梨(洋梨)には「ラ・フランス」「バートレート」「ル・レクチエ」などがあります。また、分類としては、日本梨、西洋梨の他に中国梨があります。