皆さんこんにちは。7月11日は「ラーメンの日」がありました。そこで今回は「ラーメンの日」の原点についてご紹介いたします。
日付は「7」を「レンゲ」に、「11」を「箸」に見立てた事と、ラーメンを最初に食べたとされる水戸藩主・徳川光圀(水戸黄門、1628~1701年)の誕生日からで、ラーメン産業の振興・発展と共に、日本独自のラーメン文化を支える事が目的です。記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録され、2007年(平成19年)に設立された一般社団法人・日本ラーメン協会(Nippon Ramen Association)が制定しました(事務局は東京都中央区日本橋本町にある)。
徳川光圀は、学者肌で非常に好奇心が強い事で知られています。中国の明から亡命してきた儒学者・朱舜水に学んでおり、外国の文化も積極的に取り入れていました。その中に中華麺も含まれていた事から、光圀は日本で最初にラーメンを食べた人物といわれているのです。茨城県水戸市で販売されているご当地ラーメンの一つに「水戸藩らーめん」がありますが、これは光圀が食べたとされる最初のラーメンを再現した料理です。麺にレンコン粉を練り込むのと、「五辛」(ニラ、ラッキョウ、ネギ、ニンニク、ショウガ)という薬味を添えるのが特徴です。水戸藩ラーメンを含むラーメンでは、スープの出汁や具に鶏や豚などの肉類が使われますが、光圀は肉食が忌避されていた当時に、5代将軍・徳川綱吉が制定した「生類憐れみの令」も無視して肉類を食べていたと伝えられております。