残暑見舞い申し上げます。今月は暑く眩しかった夏のクライマックスです。そしてそれが終わると、翌月の9月より秋という次の季節にバトンタッチされます。一方で8月7日は「立秋」です。
立秋とは、二十四節気の第13で、七月節(旧暦6月後半から7月前半)です。現在広まっている定気法では太陽黄経が135度の時で8月7日頃です。暦ではそれが起こる日ですが、天文学ではその瞬間とします。平気法では冬至から5/8年(約228.28日)後で8月8日頃です。期間としての意味もあり、そのように用いる場合は、この日から、次の節気の処暑前日までの期間を指します。立秋になると、この日が夏の暑さのピークとなり、秋の気配を感じると同時に、秋風が吹くとされております。「秋の気配が立つ日」という意味で「立秋」と名付けられましたが、実際は気候的に一年で最も暑い時期にあたります。江戸時代の暦の解説書「こよみ便覧」では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明しており、「立秋」の翌日からの暑さは「残暑」と呼び、「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」になります。この日に至っても梅雨が明けない場合は「梅雨明け」の発表はされなくなり、その為東北地方(特に北東北)などでは、「梅雨明け無し」となる事があり、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)は「立秋」頃に開幕を迎えます。
今月を最後に夏は幕を閉じますが、秋が始まっても残暑が長引きます。お身体にお気を付けてお過ごしください。