皆さんこんにちは。8月8日は「山の日」です。
山とは、海と並ぶ大自然の神様のような存在で、我々がリスペクトすべき相手でもある神聖な場所です。砂浜という大地を踏み、水遊びを一層楽しめる海とは対照的に、山は、川遊びやキャンプ、ハイキングを堪能出来ます。他にも、牧場に於ける動物達との触れ合いやデザート作り体験、農園でのフルーツ狩りも大変充実です。海には無い醍醐味があるだけでなく、緑に囲まれて癒やされるのも、山の魅力です。ちなみに学校によっては遠足や登山合宿などで山に足を運ぶ事がある他、山登りを主な活動内容とする登山部や山岳部も存在します。
そして次に「山の日」についてご紹介いたします。「国民の祝日」の一つにもカウントされる「山の日」は、2014年(平成26年)に制定され、2016年(平成28年)に施行された改正祝日法により新設されました。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」事を趣旨としております。
国民の祝日に「海の日」(7月第3月曜日)があるなら「山の日」も、という事で、日本山岳会をはじめとする全国「山の日」協議会加盟諸団体を中心に制定運動が起こりました。本来お盆前の8月12日に制定する予定でしたが、あの痛ましい悲劇が起きた日である理由で反対され、8月11日に制定されました。8月11日という日付に特に意味は無く、山に関する特別な出来事などが由来ではありません。この祝日が制定された事で、国民の祝日の数は合わせて16となり、2018年(平成30年)までは祝日の制定が無い月は唯一6月のみでした。その後、2019年(令和元年)5月1日に元号が平成から令和になり、それに伴って「天皇誕生日」が12月23日から2月23日に移行した事で祝日の無い月は6月と12月になっています。
去年の2020年(令和2年)は東京オリンピックが本来開催される予定だった年であり、交通の混乱を避ける為、開会式・閉会式の前後に祝日を移す事になった影響で、閉会式の翌日に当たる8月10日の月曜日が「山の日」となりました。しかし、未知のウイルスの世界的流行を受けて、開催が今年の2021年(令和3年)夏へと延期されました。同年夏に東京オリンピック・パラリンピック(TOKYO 2020)が実施され、これに伴い「山の日」は東京オリンピックの閉会式の当日に当たる8月8日の日曜日となり、翌日の9日の月曜日は振替休日となりました。ちなみにこの対応は自民党内から「長崎原爆の日」である8月9日を祝日にするのは望ましくないという意見が出た事が理由です。
あと数週間後で夏は終わりを迎えますが、山、海、オリンピックの思い出も、一生の思い出に残る事でしょう。