皆さんこんにちは。8月21日は「女子大生の日」です。今回は女子大学生についてご紹介したいと思います。
女子大学生とは、その名の通り男子大学生と対を為すものである一方、男子大学生と同じく皆の夢を守りたいという大志を持つ希望の星です。通常の大学は勿論、短期大学や体育系の大学などには性別問わず誰でも進学出来ますが、中でも女子大学は原則として女性の方々を対象とした大学です。ただし、大学院や大学の夜間学部・通信教育部などは男性も女子大学に所属して学ぶ事が可能である場合があります。普通の大学同様にサークルも充実で、スポーツや文化、音楽、福祉など、様々なサークルが沢山あり、自分に合ったサークルを選ぶ事で、就職に役立つであろう思わぬ発見が待っているかもしれません。サークルによっては、保育園や幼稚園、学校施設での現場実習に赴くイベントがあります。日本全国にはキリスト系の女子大学が沢山展開されており、期間限定で海外に旅立つ機会も多い事から、世界中の人達との「つながり」を理解していくイベントも大変充実です。
続きまして、「女子大生の日」の原点についてご紹介いたします。今からおよそ108年前の1913年(大正2年)8月21日、東北帝国大学(現:東北大学)の女子受験生3人の合格を発表し、日本初の女子大生が誕生したのです。合格した女子大生は、黒田チカさん・牧田らくさん・丹下ウメさんの3人です。黒田さんと丹下さんは化学科、牧田さんは数学科であり、黒田さんは日本初の女性化学者となり、お茶の水女子大学名誉教授に就任しました。明治時代末期、日本の大学は旧制高校を卒業した男子学生の為の学校であり、正規の学生身分で女性が大学に入学する事は考えられませんでした。しかし、理念の一つに「門戸開放」を掲げた創立間もない東北帝国大学は独自の判断で3人の女性の方々の入学を許可したのです。
書籍やインターネットに於いて8月16日を「女子大生の日」とする情報もあり、当サイトでも8月16日の記念日として掲載していましたが、その根拠となる日付が誤りである事が確認されている他、8月16日は新聞の記事で「入学許可の情報が官報に公示される」と報じた日であり、実際に官報に掲載されたのは8月21日の事でした。
8月21日の「女子大生の日」は、東北大学男女共同参画委員会が申請を行い、宮城県仙台市に本部を置く国立大学法人・東北大学が制定した記念日として、去年の2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
「女子大生の日」の登録を記念して、東北大学では同年8月21日にオンラインによるイベントが開催されました。
男子大学生には無い独自の力と信念を胸に大学生活という人生の通路を歩む存在、それが女子大学生なのです。