皆さんこんにちは。10月も遂に最終日となり、明日からいよいよ秋の終盤となる11月を迎えます。例え秋の終盤に差し掛かっても、食欲の秋・味覚の秋・読書の秋・スポーツの秋・芸術の秋など、お楽しみがてんこ盛りの秋は最後まで続きます。さて、そんな10月の最終日ですが、最終日である本日10月31日は「日本茶の日」です。そこで今回は「日本茶の日」の起源についてご紹介いたします。
1191年(建久2年)のこの日、臨済宗の開祖である偉人が宋から帰国し、茶の種子と製法を持ち帰ったとされ、これによりお茶を飲む文化が一度廃れた日本に於いてお茶の栽培が再び広まり、日本の貴族だけでなく武士や庶民にもお茶を飲む習慣が広まっていった事が起源です。
日本茶とは、日常の会話で用いられる用語で、「日本のお茶」つまり「日本で作られたお茶」或いは「日本でよく飲まれる種類のお茶」と言った意味合いの言葉ですが、お茶の植物学的な分類として定義された言葉ではありません。殆どの日本茶は不発酵茶である緑茶であり、緑茶の種類には、煎茶、玉露、番茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶などがあります。緑茶の多くは、蒸す事で加熱処理をして酸化・発酵を止めた後、揉んで(揉まないものもある)、乾燥させる製法をとります。この方法は日本独自で発展したものであり、世界的に見ても製茶過程で「蒸し」という工程が行われている国は他に類を見ません。
日本での生産量は、第1位が静岡県で約40%が栽培されており、第2位が鹿児島県、第3位が三重県、第4位が宮崎県となっている他、鹿児島県のお茶は、元々紅茶の輸出用として栽培されました。
牧ノ原台地を中心に栽培され、様々な地域ブランドが存在する静岡茶の他、室町時代から名を高めた宇治茶(京都府)、江戸の庶民に親しまれた狭山茶(埼玉県)が有名で、これらは「日本三大茶」として日本のお茶を代表しているのです。