皆さんこんにちは。本日12月7日は「世界KAMISHIBAIの日」です。今回は紙芝居についてご紹介いたします。
紙芝居とは、昔話は勿論、童話などといった幅広いジャンルのストーリーを複数枚ずつワンセットに重ねた芝居的な芸能です。ストーリーの絵を一枚ずつ出して見せつつ演じ手が語りながら進め、主に子供達を対象としたもので世界に類を見ない日本の芸能の一つとしても知られ、日本の文化を象徴する一つのイベントでもあります。幼稚園や保育園、小学校、特別支援学校などといった身近な公共施設では紙芝居もプログラムの一つとして用意されたイベントが開催される事があり、その存在は私達の心に大きく印象に残りました。また、遡る事今年の4月中旬頃に茨城県内の図書館で催された「わんにゃんおはなし会」というイベントでは、初めて盲導犬が実際に茨城県の図書館内でのイベントに参加した他、視覚障害を持った一人の女性の方と盲導犬のふれあいを描いたオリジナルストーリーの紙芝居がお披露目されました。これは動物との共生社会を身近に感じて貰おうという想いから実現したイベントで、命の大切さなどについて学ぶという目的もその原点になったのです。
次に「世界KAMISHIBAIの日」の原点についてご紹介いたします。東京都三鷹市に事務局を置き、日本独自の文化である紙芝居を愛する人、興味のある人、演じたい人など、様々な人が国境を越えて参加し、交流する「紙芝居文化の会」が創立した2001年(平成13年)12月7日にちなんだ日付から、同会が制定しました。紙芝居を研究し、学び合い、その魅力を世界中に根付かせていく事が目的で、紙芝居を通じて国内は勿論国際交流も深めたいという思いから記念日名を「KAMISHIBAI」と表記しました。記念日は2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。この日には記念イベントが実施される他、同会はこんぼ記念日と紙芝居を通して平和を希求しており、また、紙芝居を愛する人達と一緒に、日本中・世界中で紙芝居を演じ、楽しむ事、そして、共に生きる為の共感の世界を広げていく事を呼びかけています。
日本の文化を象徴する紙芝居を楽しむのに、国境も人種も関係ありません。それらを越えてこそ、世界中の人達はそれぞれの国の文化について学んでいき、互いに手を繋ぐ事が出来るのです。