皆さんこんにちは。新しい365日の始まりを告げる1月もいよいよ下旬になりましたね。中には既に志望校への受験勉強を終えた方もいらっしゃる事と存じますが、高校・特別支援学校・大学など、一人一人が新しい人生の扉をノックする対象となる志望校は様々です。例え志望校は違っても、人にはそれぞれ異なる大志があります。確かに「別れ」は誰でも怖がる言葉ですが、別れもあれば出会いもあり、出会いもあれば別れもある事に1ミリも嘘はありません。学校生活の残された最後の時間は、どんな思い出になるのでしょうか。
さて、下旬に入った本日の1月20日は「大寒」という節気があります。そこで今回は、その節気についてご紹介いたします。
大寒とは、「二十四節気」の一つに含まれ、第24番目にあたる存在で、現在広まっている定気法では太陽黄経が300度の時で1月20日頃です。その日付は、近年では1月20日または1月21日であり、年によって異なりますが、今年の2022年(令和4年)は1月20日木曜日です。大寒の一つ前の節気は「小寒」(1月5日頃)、一つ後の節気は「立春」(2月4日頃)で、大寒には期間としての意味もあり、この日から次の節気の「立春」前日までであります。西洋占星術では大寒が宝瓶宮(ほうへいきゅう:みずがめ座)の始まりとなります。
「小寒」から「立春」前日の「節分」までの約30日間を「寒(かん)」や「寒中」「寒の内」と呼び、大寒はその真ん中にあたり一年で最も寒い時期です。この頃に各地で一年の最低気温が記録される事が多く、2021年(令和3年)11月時点で、「日本最低気温の日」は1月25日となっております。江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明していますが、「小寒の氷大寒に解く」という言葉もあり、「小寒」に比べて大寒の方が暖かい場合もあり、この言葉は物事が必ずしも順序通りにいかない事の例えとして用いられます。
武道ではこの頃に精神を鍛錬する為の「寒稽古」が行われ、寒気を利用した食物である凍り豆腐や寒天、酒、味噌などを仕込む時期でもあります。大寒の朝の水は一年間腐らないとされており、容器などに入れて納戸に保管する家庭もある他、この日に産まれた卵は栄養価が高いなどと言われます。