作品名『アイドル天使ようこそようこ』
期間 テレビ東京系列で、1990年に放送しました。
制作 葦プロダクション、テレビせとうち
CAST 『田中ようこ』役 かないみか
『山杜サキ』役 林原めぐみ
『星花京子 』役 水谷優子
【音楽を聞かない家】
私の家は、音楽を、ほぼ全く聞かない家でした。
レコードデッキはあったのですが、聞くレコードは無いに等しく、小学校に入ると、歌謡曲の話題に全くついていけませんでした。
もちろん『カラオケ』など、まったく歌えませんでした。
歌えない・・というよりは、人前で歌う事自体が、【恥ずかしい事】だと考えていました。
私の家族は、歌手のように上手く歌わないと、ブツブツと蔑まされる環境だったからです。
それが変わって、とりあえず『アニソン』ですが、聞くようになったのは、
この『アイドル天使ようこそようこ』を見てからです。
【ストーリーは?】
とある山から渋谷に出てきた『田中ようこ』こと、『ようこ』。
全てが最後まで、謎のキャラクターでした。
現実のアイドル『田中陽子』とのタイアップで作られた作品で、
『ようこ』のことを【ヨッキュン】と呼んだり、
「ようこの”よう”は、太陽の”よう”」というセリフもここから来ています。
この『ようこ』が、アイドルを目指す作品です。
【ミュージカル風】
作風はミュージカル仕立てで、話中にたくさんの『歌』が出てきます。
『ようこ』が歌う時もあれば、親友の『サキ』が歌う事も、
ライバルアイドルの京子が歌う事もありました。
ストーリーの途中に、歌が入る・・という、当時としては斬新な演出でした。
全く、歌に興味のなかった私でしたが、すっかりハマってしまいました。
話の内容は、天衣無縫、ストーリーがあるようで、無いような、
そんな人を選ぶような内容でした。
【正体不明】
『ようこ』は、作中の中盤で、ようやくアイドルとして、デビューします。
初めてアイドルとして出た、TVでの第1声が
「テレビ、消しちゃって下さい」でした。
理由は、テレビの明かりで、夜の星空がキレイに見えなくなるから、でした。
そんな『ようこ』は、最終回を迎えても、名前意外は【謎】のまま終わります。
それでも、なんの違和感もないのが、珍しい作品でした。
【カラオケにも】
『ようこ』の歌がきかっけで、歌を集めるようになった私は、
『アニソン』が中心でしたが、そこそこ流行っている曲も聞くようになりました。
カラオケにも、この頃から、友人と行くようになりました。
初めてカラオケに行った時は、10分前に、時間終了のお知らせの電話がかかってくること
をしらなくて、
突然鳴った部屋の電話に、オロオロしていると、
一緒に行った子が、サッとすばやく出てくれました。
「本当に、カラオケに来た事ないんだね?」と言われました。
【歌を聞くこと】
小学生の頃は、歌を聞くことの何が面白いのか?よく分かりませんでした。
それが『ようこ』を見た後は、レンタル落ちのシングルを爆買いしたりして、
その当時、人気の曲くらいは、分かるようになりましたし、聞くようにもなりました。
カラオケにも行って、歌うようにもなりました。
私の音楽人生を、劇的に変えた作品です。