
嵐が去ったばかりの、初夏の爽やかな青空。 頭上を埋め尽くすキャンディカラーの傘たちが、朝の強い光を浴びてキラキラと輝く瞬間を切り取りました。
傘に残るクリスタルのような雨粒と、古い石畳の水たまりにクッキリと映り込む色鮮やかなリフレクション(反転の世界)。 隅々までディテールを詰め込んだ、瑞々しい空気感を楽しんでいただけたら嬉しいです。
本作は、キャラクターを一切配置せず、雨上がりのヨーロッパの街並みが持つ「静寂さ」と、太陽光がもたらす「圧倒的な光のディテール」だけで構成した風景作品です。
意図したのは、ただ鮮やかなだけでなく、空気の冷たさや瑞々しさが肌で感じられるようなリアルな質感のコントラストです。頭上に広がるのは、ルビーやサファイアを思わせる半透明なフロスト素材の傘。その表面に残る無数の雨粒が、朝の強い光を浴びてダイヤモンドダストのように虹色のハイライトを放ちます。
最大のこだわりは、画面下半分を占める濡れた古い石畳と、そこに広がる巨大な水鏡(リフレクション)です。均一な鏡面ではなく、石の凹凸や目地の苔といったマクロなディテールを残しつつ、水面には頭上のカラフルなアンブレラスカイが「ステンドグラスのモザイク」のように鮮明に反転して投影されています。
朝から昼へと移り変わる青空の広がりと、足元に広がるもう一つの色鮮やかな世界。一点透視図法の美しい対称性(シンメトリー)の中に、光の乱反射がもたらす極限のキラキラ感を閉じ込めた、情報量の多い1枚に仕上げました。
