皆さんこんにちは。本日3月8日は「さやえんどうの日」です。
サヤエンドウとは、マメ科・エンドウの未熟の莢(さや)を食用とする場合の呼び方で、漢字では「莢豌豆」「絹莢」とも表記され、野菜炒めの具材、或いは味噌汁の具として用いられます。英語で「Snap pea」とは、サヤエンドウではなくアメリカから導入されたエンドウの品種「スナップエンドウ」を意味します。未熟な豆を利用する場合は「実えんどう」とも呼ばれ、その代表が「グリーンピース」なのです。また、スプラウトの一種の豆苗はエンドウの若芽であり、サヤエンドウを代表するものが、「絹さや」なのです。原産地は中央アジア~中近東、地中海沿岸地域とされ紀元前より存在し、エジプトの偉人の墓から莢が赤紫色のエンドウが発見され、その種が3000年の時を経て発芽したとされ、同品種が「ツタンカーメンのエンドウ豆」などの名前で家庭菜園用として現在ホームセンターやスーパーなどで一般店頭販売されています。後にインドから中国へ伝わり、日本へ入ったのは8~10世紀頃と考えられています。平安時代の辞書である『和名抄』に「野豆」とあるのがエンドウの事だとされ、日本でエンドウが食されるのは江戸時代になってからであります。
そんな「さやえんどうの日」という記念日ですが、その原点は和歌山県では3月にハウスのさやえんどうが最盛期となる事と、「さ(3)や(8)」と読む語呂合わせにちなんだ日付から、さやえんどうの主産県である和歌山県の農業協同組合連合会が制定しました。収穫の恵を喜び、消費者に和歌山県の美味しさやエンドウをPRする事が目的で、記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。