皆さんこんにちは。優しさを感じる春のスタートラインを切った3月もいよいよ下旬になりましたね。学校生活のラストを飾るイベントといえば、卒業式が一番印象深く、「別れを惜しみながらもその分厚い壁を新しい人生で乗り越えていこう」という気持ちが勝ったいつになく特別なイベントとしても馴染み深いです。学校の先生が「卒業式は終わっても、離任式を終えるまでは卒業生の皆さんは在校生」と言うように、3月いっぱいまで在校生という肩書きは残り、更にプライベートでも学生証が同じく3月いっぱいまで適用されます。学年や年齢に応じた映画料金は卒業生の皆さんにとって大変嬉しいサービスですね。学校生活のラストを締め括る卒業式を終えた後、一人暮らしの手続きを行ったり、就労継続支援・就労移行支援事業所との面談を行ったりと、一人一人が新しい人生のスタートラインを切る準備に臨んだりします。また、卒業生一同にとって事実上のラストイベントとなる離任式では、お世話になった先生達が異動・転職・定年退職などで母校を離れてしまいますが、それでも尚「お別れ」という名の分厚い壁を乗り越えて先生達に改めて感謝の気持ちを伝えます。同時に離任式は同級生達と触れ合える正真正銘のラストチャンスとなりますので、過去の過ちを謝罪して仲直りしたり、住所等の連絡先の交換を行ったりする事が青春の風物詩にもなります。
さて、そんな3月の下旬を迎えたばかりの本日3月21日は「春分」という節気がありますので、その節気についてご紹介したいと思います。
春分とは、「二十四節気」の一つで第4番目にあたる日で、英語では「vernal equinox」と呼ばれます。現在広まっている定気法では太陽が「春分点」を通過した瞬間、即ち太陽黄経が0度の時で3月20日頃です。天文学ではその瞬間でありますが、暦ではその瞬間が属する日であり、これを「春分日(しゅんぶんび)」と呼びます。その日付は近年では3月20日または3月21日であり、年によって異なりますが、2022年(令和4年)の今年は3月21日月曜日です。春分の一つ前の節気は「啓蟄」(3月6日頃)、一つ後の節気は「清明」(4月5日頃)で、春分には期間としての意味もあり、この日から次の節気の「清明」前日までであり、西洋占星術では「春分」が白羊宮(はくようきゅう:おひつじ座)の始まりとなるのです。太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日とされます。江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧』には「日天の中を行て昼夜とうぶんの時なり」と記されており、この日を境に昼の時間が長くなり、夜の時間が短くなりますが、実際には春分では平均すると昼の方が14分程長いのです。
少しずつ桜も咲いてきて、優しい春を物語ってきていると存じますが、花粉症にも注意してお過ごしください。