皆さんこんにちは。本日5月12日は「ザリガニの日」です。
1927年(昭和2年)のこの日、神奈川県の養殖業者によりアメリカのニューオーリンズからアメリカザリガニが持ち込まれました。
アメリカザリガニは、鎌倉食用蛙養殖場(現:岩瀬下関防災公園)に食用カエル(ウシガエル)の餌として持ち帰ったもので、アメリカで出荷された際は100匹でありましたが、無事に日本に到着したのは僅か20匹のみでした。そのアメリカザリガニが養殖池から逃げ出し、その後、爆発的に広まったとされています。1960年頃には九州でも確認される程になり、現在では沖縄を含む日本各地で確認され、国内では最もありふれたザリガニとなっています。
アメリカザリガニは水草を切断したり、水生昆虫を捕食するなど陸水生態系に影響を与える他、ザリガニ類特有の病気であるザリガニカビ病を媒介して在来種のニホンザリガニの生態を脅かすとされており、これらの悪影響から、日本生態学会により「日本侵略的外来種ワースト100」に選定されているのです。アメリカザリガニと同様に、ウシガエルも養殖場から逃げ出して、または捨てられて、日本各地に分布を広げたとされており、こちらは各地の養殖場から逃げ出したようであります。
ウシガエルは、大型かつ貪欲で、環境の変化に強く、固有種のトノサマガエルやダルマガエルなどの生態を脅かす事から、同学会によりアメリカザリガニ同様「日本侵略的外来種ワースト100」に選定されているのです。