皆さんこんにちは。いよいよ夏が始まった訳ですが、この季節は先ず梅雨の話題から始まります。特に雨が降る日が多くなる梅雨には、野菜などの食物が育つメリットもあれば野外系のイベントが雨天中止・延期となるデメリットもあり、この二つのメリット・デメリットは梅雨に於いてよくある事です。特に遠足やスポーツ大会など、大事なイベント当日に限って雨が降ると中止・延期などで憂鬱な気持ちになりがちですが、そんな憂鬱でジメジメする雨雲を太陽の光で照らす守り神が存在します。それが「てるてる坊主」です。
「照る照る坊主」とも表記されるてるてる坊主は、日本の風習の一つに含まれる小さな守り神のような存在で、梅雨を照らす救世主としても有名です。翌日の晴天を願い、白い布や紙で作った人形を軒先に吊るすもので、「てるてる法師」「てれてれ坊主」「日和坊主」「てれれ坊主」と地域によってはその呼称が大きく異なりますが、例え呼び方が違っても憂鬱な雨雲を太陽の光で照らし晴天という幸運を祈願するという聖なる力は変わりません。皆さんもこれまで、小さい頃にてるてる坊主を作って晴天を祈った事があると思いますが、その存在は偉大で、梅雨の憂鬱さを吹き飛ばし、少しずつ本格化していく夏も、そしてその先の秋・冬を元気良く過ごせる事を願ってくださっている事でしょう。