もうすぐ2019年という1年が年末を迎える中、世間はクリスマス料理の予約や大掃除、おせちの予約などで大忙しと言っても過言ではないだろう。来年の2020年は夢の東京オリンピックが開催される事から、国と国がスポーツを通して繋がる事間違いなし。同時に様々な障害を持った障害者達が数多くの種目にチャレンジする東京パラリンピックも開催され、そのスポーツ大会を通して障害者の命の在り方を世界中に伝える事も話題の一つでもある。「障害者は誰かの希望の光」だという事を。
さて、先日終了したmanaby WORKSでの展覧会についてお話しさせていただく。11月下旬まで一人一人が作った作品が提出され、展覧会の会場に出展者達の希望でそれぞれの場所に展示された。Dと名乗る男もその一人だ。Dは展覧会の運営を手伝う中で、ふとしたきっかけからスタッフの人にかつてお世話になった母校に、展覧会の案内状と同時に手紙を出す事を勧められた。後日、Dからの案内状と手紙は無事それぞれの母校に届き、たまたま出張で仙台に足を運んでいた教職員の方が展覧会に足を運んでくださった。例え働く事が出来ても働く事が出来なくても、障害を持つ人の価値は、誰にも決められない。一人一人が作った作品には、特別な思いがあり、何より一番の価値がある。「繋がる手と手 二人三脚になった足跡」のように、人と人の足跡が磁石のように少しずつ引き寄せられ、二人三脚を意味するハートマークに合体し、それに伴って愛と友情の握手をするのだ。そのイラストのもう一つの意味は、「人と人の繋がり」にある。自分だけの特技を活かし、好きな作品を出した展覧会は、何より一番の価値があった。障害者の繋がり、および障害者の可能性は、無限大だ。
展覧会も終わり、障害者との共存に苦悩しながらも、Dは未来の勝者になる為に色々な事を楽しんでいく。今までも、そしてこれからもー。