『現代の日本と、運動・野生・バイオフィリア』

 私は、近年の作品の色彩設計の際には、ほぼ同じ日本の伝統色“和色”を使っていました。

 SNS上に投稿する際に、自分達の文化を大切にする、というメッセージを語るためです。

 ですが、コロナ禍から、出入国の規制が緩み、再び他国との接近が始まると、スポーツでは(私の好きな格闘技では)欧米にはパワーで劣勢である、フレンチカジュアルがカッコイイ、アフリカのアフロビートが(音楽のジャンルです)今また良いなど、どんどん他国との文化の交流が盛んになり、私も自国という枠だけで暮らしてみて、再び他国の様子を垣間見れると、同じ人類でも、こうもその国ごとの特色があったんだと、再確認していました。

 ジョン・バルデッサリの言葉で、”優れた絵画の部分はすべて、それぞれかかわりあっていて、隣同士にあるだけではないということが君にはわかるかい?”というものが残されていますが、ジル・サンダーの現クリエイティブ・ディレクターであるルーク・メイヤーは、彼の言葉が今の時代に特に重要だと感じたそうです、他のアーティストのイメージや参考資料が相互に作用することは、コロナ過以来の私たちのお互いのつながりを強固にするのではないか、と自分と他者との影響について発言していました。(‐SWAG HOMMES Interview With Luke Meier As OAMC-より引用)

 そんな事情に刺激を受けて、色彩を”洋色”や”新着色”などを組み合わせることで、時代の空気を作品に落とし込んでみました。

 人生に無駄遣いはないと言っていた人がいましたが、コロナ禍で単調な毎日の繰り返しも、見方を変えてシンプルな生活を過ごしたと、個人的には、ウォーキングなどの健康意識が全体的に向上したことも顕著な事実だと思いますし、そこからの解放による、新たに発見した世界の良さ、そして日本の良さも、柔軟性をもって楽しめるといいな、というメッセージも込めてみました

バイオフィリアとは、人は本能的に自然とつながりをもとめてる、という概念だそうです

 今回は、事業所さんからのお題が、5・6月の絵で「傘」をテーマにということでしたので、スタッフさんと相談して、雨具なら大丈夫ですよ、ということで描かせていただきました。

 いつもご観覧して頂きありがとうございます!、次回作もどうぞお楽しみください。それでは。

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GUSSAN

GUSSANです。よろしくお願いします。独学で絵や音楽の勉強をしてきました。そこで色々な人と出会うことが出来ました。皆様に、一端をお見せしていきたいと思っています。

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