皆さん、「雛祭り」はいかがお過ごしでしたか?華やかな雛祭りも終わり、いよいよ運命の時がやってきた事でしょう。そのテーマは何といっても「卒業」です。今回はその「卒業」についてご紹介します。
皆さんなら今まで卒園式および卒業式を経験してきた訳ですが、それらはただのイベントではなく、通常のイベントとは全く違っていつも以上に一日一日を大事に生きなければならないイベントなのです。何故なら、学校を巣立った後に違うクラスに分散され、それぞれの進路に向かう事に伴って離れ離れになってしまうからです。幼稚園および児童館という我々にとって人生初の学び舎では、初めての友達が出来るだけでなく、運動会などの初めてのイベントに取り組む事が、小さな幸せに繋がります。卒園後、小学校に入学し、遠足や修学旅行、宿泊学習などをチームワークで楽しみ、秋祭りや音楽発表会、運動会といったイベントを通して地域を盛り上げます。また、野球やサッカー、イラストなどといったクラブ活動や、学校の未来や社会に貢献する委員会活動も充実しております。中学校に入学した一方で、別の小学校を卒業した同級生達との新たな出会いには当然期待と不安を背負う事になりますが、決してその不安に負ける事無く、部活動や中総体といった全く新しいステップアップにチャレンジします。また、中学校には応援団、生徒会という二つの団体が存在する他、委員会活動も多彩です。宿泊学習では農業体験という未知の領域に入り、いつもの日常とは全てが異なった1泊2日を堪能出来ます。仲間や親子の絆で親子運動会を頑張り、修学旅行ではディズニーランドとお台場などで夢の時間を過ごし、そして合唱コンクールと文化祭を最高のチームワークで楽しむなどして、一生忘れられない青春の毎日(エブリデイ)を過ごします。部活動引退後、それぞれの進路に向けたネクスト・ステージという名の橋を渡り始め、ご家族や先生方と相談した上で中学卒業後はどこに進学するかを決める訳ですが、中には卒業後そのまま就職して働きたい人、卒業後支援学校に進学する事を検討する人もいます。特別支援学級には、通常の学級には無い特別なイベントがいくつかあるのです。特別支援学級合同学習発表会やスポーツ大会などがあり、それぞれが学校を越えて交流します。また、後にそれぞれの支援学校で出会う事になります。予餞会を経て、進路先での新たな出会いを期待して中学校を卒業した後、それぞれの進路先への橋を渡り終え、新しい階段を上りました。高校に入ると、今までには無かった部活動やイベントなどが盛りだくさんのエブリデイを3年間過ごします。一方、支援学校に入ると、学習発表会やスポーツ大会で知り合った人達と再会し、毎日の朝の運動や作業グループ毎のお仕事に取り組みます。高校・支援学校共に、雰囲気等は違えても、校内実習や現場実習、宿泊学習、学園祭、作業グループ毎の商売が充実しており、修学旅行では今まで見た事も無い景色に旅立つ事から、楽しいエブリデイが満載です。支援学校には、地域によってはリバーサイドマラソンというスポーツ大会に参加する事もあり、走る距離を事前に選択して練習し、思い出に残るよう走ります。高校・支援学校を卒業すると、またバラバラになってしまい、寂しくなります。確かに別れは心の骨折です。今は痛いけれど、治ればもっと強くなれます。いくつもの日々を越えて高校を卒業した後、中には大学の受験勉強に取り組む人もいれば進路先の大学の入学式を控えている人もおり、就職活動という新たな橋を渡り始めた人もいます。また、支援学校を卒業した後、中には一般就労する人もいれば就労移行支援、および就労継続支援を利用して働く人もいます。当然寂しい気持ちもありますが、今まで育ててくれたご家族、仲間達、先生方、幼稚園・児童館、小学校、中学校、高校・支援学校、大学には感謝してもしきれない想いでいっぱいです。
学校で開催された数々のイベントを最高のチームワークで頑張り、一生忘れられない青春の毎日(エブリデイ)を過ごし、未来の勝者への第一歩を踏み出し、友情の星という名の橋を渡り、新たなるチャレンジという名の階段を上る人達は、大変一人の人間として幸せを掴んでいる事に誇りを持っています。
友情の星よ、永遠に…。