過去の騒動について少しでもと情報を共有する[2号/ミオイ]と[5号/キナミ]彼らを横目に眺める〚〇〛は、この世界に存在しない事が判明する。それに加え1号と思わしき違和感が部屋の扉を突き破り黒掛かったモヤが入り込んだ、その姿は『あの騒動』と…。
〔1〕
《ガラッ》
扉が壊された事で部屋は荒んだ状態になり足元には瓦礫が幾つも転がった、通路の奥で黒掛かったモヤが留まると▲が一つに纏まり黒い巨体が姿を現した、そんな巨体を目の前に5号を後ろに守る青い△が一人。
2号/ミオイ「こんなにも早く出くわす事になるとはね、いつ振りだい?なぁ1号。」
〔2〕~〔3〕
黒い巨体からモヤがうっすら消えると紫色の怪物が姿を現した。
しかし2号に問われても喋る事が出来ないのか〚〇〛と同様の無言が続く。
5号/キナミ「2号さん、この怪物が本当に1号さん…なんですか⁉」
2号/ミオイ「いやまだ確定した訳じゃないが何処か1号の雰囲気を感じるんだ…彼が目の前に居るって。本当にあり得ない今この状況だ、ただの予想でしかないけどさ。」
二人が話してる間に怪物は形を纏め姿を固め始めた。
〔4〕
▲を収束させ身体を纏めるが巨体には狭く容赦なく無理矢理に壊し進むも通路に引っ掛かっているのか部屋の奥へは行けない様子だが、それを前に二人は余裕は無くこの状況について打開策を話す。
2号/ミオイ「こんな状況で余裕はないが…ところでキナミこの部屋の奥のアレ、流石に覚えてるよね?」
部屋の奥へ目線をやると壁に突き刺さり大きな亀裂の跡が部屋に残っている。
5号/キナミ「えっ!あの棘の事ですか俺の頭から離れた…、でもアレが打開にどう繋がるんですか。」
2号/ミオイ「私達が居る部屋の奥は外に繋がっているんだよ…思いっきり身投げすれば確実に出れるハズなんだよね、だから」
〔5〕~〔6〕
5号/キナミ「俺が棘の突き刺さった壁にタックルしろって…?仮に俺が此処から出たとして貴方はこの怪物と一緒になるんですよね、2号さんはその後どうするんですか⁉」
通路の中で少しずつと姿形を縮小する怪物を横目に冷静な策を練る。
2号/ミオイ「1号と思しき怪物の目当ては恐らくキナミが連れてきたこの〚〇〛だろう今この時点では何の目的で動いてるのかは謎だから私はこの場に残って追求するつもりだよ、それにもう怪物は…。」
怪物は通路に収まる様に身体を縮めきると〚〇〛を含めた3人を見つめ体勢を取り始めた
その状態に気が付いた2号は一刻も早くキナミを外へ行かせようと焦り急かす。
2号/ミオイ「キナミ!来るよッ!!」
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今回はここまで。