〔1〕-〔2〕
地の底から見える空に存在する【六角の世界】の眼が現実の何処かに繋がっている事に加え ある隠蔽の為に4号/『トゥイル』と名乗る人物がTriangleの心臓部である太陽を破壊する役を担っている事が判明した、六角の目玉は緑の一角5号/『キナミ』に猶予を与えるためトゥイルを現実へ引き戻した。
キナミ「トゥイルは、この身体はこのままなのか?どうして貴方の所からヤツの声が聞こえたんだ?」
〚??〛「この目玉はTriangleの監視を担っているの、そして彼は一時的に【面倒事】に付き合ってるだけ…。これ以上は答えられない。」
キナミ「…なら それ以下は答えてくれるんだな?」
〚??〛「えぇ…そうね、トゥイルが長々と喋ったおかげで計画の大元を語る事はもう出来ない。もう少し早く止められたら良かったんだけどね。」
そう呟くと六角の世界はキナミの目線にまで降りてくると
〚??〛「ワタシはアナタに脱出を促したけど、アナタは此処から出たいという気持ちはあるのかしら?」
キナミ「……まだ…。」 〚??〛「…そう』
彼女の声は何処か悲しそうにしながらも言葉を繋げる。
〔3〕
〚??〛「もし戻るのであれば、アナタが止めなくてはならない例を予め伝えておくわ。」
六角の目玉から《ギョンッ》と吹き出しが飛び広がると【例】が浮かび上がる
〚??〛「この六角の目玉は監視を担う他にこの世界の出口に繋がっているの、足元から伸びている柱を倒し踏み台にして目玉に飛び込めば【魂の保管庫】へ行ける様になる。」
キナミ「【魂の保管庫】…。」
〔4〕
〚??〛「トゥイルが面倒事を終わらせたあと彼は五角の世界【器の倉庫】にログインされる…3体のシカバネ達と合流と吸収を行い【太陽】を破壊するのに力が必要だからね、そしてアナタは魂の保管庫に向かえば彼らと必ず鉢合わせになる。そう必ず。」
キナミ「さっきも聞いたかもしれないけど…、なぜそこまで伝えてくれるんですか」
〚??〛「何度でも伝えるが今断れば太陽はトゥイルが破壊してこの施設【Triangle】は動かなくなりこの世界に閉じ込められた人達は何も知らされる事なく消えていく…がアナタは元々無関係の孤児だ、ただ実験施設で抜け出してどういう経緯か【この世界】にやってきた。本来ならそこで気付いて此処から追い出す必要があった、不幸かトゥイルは遊び半分でアナタに計画を伝えた事で消えなくてはならない存在になった。」
キナミ「でも貴方は計画を知ってしまった俺に何度も助言をくれている。」
〚??〛「この世界に関わった人間はワタシ達と同様の存在と…そして被験者だ。この世界を維持する為に[人間の情報]が必要だった ▲以外の存在は被験者として登録された人達…ただ一人だけアナタはやってきた、周りが何を言おうともワタシはアナタを助けたい。」
キナミ「…」
〔5〕
〚??〛「話を戻しましょう…アナタがこの世界から出る為にはトゥイルより先に【太陽】へ向かい祭壇に行く必要がある…太陽には青い祭壇が残されていて本来は現実に存在する研究施設に移動する為の移転装置だ、トゥイルによって破壊されれば本当の意味で終わりになる。」
キナミ「黒い怪物と合流し終える前に辿り着く必要が不可欠…だと。」
〚??〛「いくら電力が減っていても【この世界の太陽】である事に変わりない以上あの眩い光を前に太刀打ちは出来ない。神々と照らす光を遮る程の闇がヤツには必要…でも破壊を行わない者であれば闇になる必要はない、そうTriangleのIPを持った管理者であれば…ね。」
キナミ「管理者…。」
〚??〛「そう…番号を与えられた、5人の存在。1号・2号ミオイ・3号・4号トゥイル・5号…」
〔6〕
キナミ「本来であれば『クロガワ』って人が5号になるハズだった…でも俺がこの世界に来た事でトゥイルは使い物にならないと言い始末を完了した。」
〚??〛「クロガワの始末を行う際に使ったモノがあり それが太陽破壊に用意されたボディだ。現実世界であれば消耗が激しい為に長い充電を行う必要がある、しかし適応が成されたこの世界であれば【もう一つの身体】として数倍動かす事が可能なんだ。」
キナミ「!?」
〚??〛「…季波。ワタシがアナタに話せるのはこれで以上だ…、此処から出るのか否かはアナタ自身だよ。」
六角の目玉は話を終えるとキナミの目線から離れる様に上へ上へと上がっていく、キナミは視線を少しずつ真上へ向けていった。
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〚〚 18話 終わり 〛〛
2025年あけましておめでとうございます!今年も宜しくお願い致しますm(_ _)m今日も今日とて自分の創作をぶち込みに参ります、どどどどどん。
これから先の物語も楽しんでらっしゃいませッ!!勿論、他のイラストやら何やらも御覧なさいませね。