こんにちはアンドルです。突然ですが、皆様は不快害虫というのをご存じでしょうか?以前のコラムにて少しだけ取り上げたものですが、簡単に説明すると見た目が気持ち悪く不潔である。というものです。実際に我々人間に害をなすものもいれば、見た目だけで実際は益虫と同じく、本物の害虫を捕食するものもいます。今回はその中でもかなりインパクトのあるやつを紹介します。なお今回もイラストに描いてありますが、かなりデフォルメしてありますのでどうかご安心ください。それではでどうぞ。
今回ご紹介するのはあのゲジゲジです。ムカデではありません。長くて大量にある足や素早く走る姿に嫌悪感をいだく人が多いですが、実際はゴキブリやダニやハエといった本当に害虫といわれる連中を積極的に狩ってくれる益虫です。ではそのゲジゲジの生態について紹介したいと思います。ゲジゲジは主に春先から冬の始まりまで湿度の高い場所に生息する虫で、分類上はムカデの仲間に属します。主食は昆虫で捕食対象を見つけると高速で接近して自分の体と長い足を使ってがんじがらめにした後、噛みついて毒液を注入し獲物を弱らせた後食事を開始します。
なお、この毒は人間には効果がほぼなく痛いだけで済みますが、心配であれば噛みつかれたとしても傷口を洗って消毒をするといった対処をすれば問題ありません。そもそもゲジゲジ自体が臆病であるため人間が近くを通ると直ぐに逃げ出してしまいます。この逃げる際に天敵に捕まりそうになると、自分の足を自分から切り落として敵がその足に気を取られている間に逃げるという行為をします。
そして野生の個体は冬が始まると木のうろの中や石の下などに集団で集まり冬を越します。しかし、そうではない人の暮らす環境であると話が変わってしまいます。具体的には飲食店のキッチンの中や、家の中の冷蔵庫やタンスの裏などに潜んで越冬しないで普通に活動する個体もいます。繁殖方法は精砲(せいほう)と呼ばれるものをオスがメスに渡し、交尾を行います。この後二か月から三か月後にメスは卵を百粒ほど地面の中に産みます。
もしゲジゲジを駆除したのであれば除湿をしっかりすること、そして捕食対象になる生物を発生させないようにきれいな環境をつくれば少なくとも民家に現れることはないでしょう。それでも現れた場合は殺虫剤を使うのがおすすめです。ですが上述した通り彼らは害虫を食べてくれる益虫でもあるため、餌がなくなれば冬場でない限りは家から出ていくので、むやみやたらに駆除せず共生するのも一つのやり方かもしれません。
今回は以上になります。見た目が気持ち悪いのはそうかもしれませんが、調べていると人の生活に貢献していたり面白い生態をしている虫もたくさんいるので、虫だからと毛嫌いしないでいろいろ調べてみると面白いです。
それでは、また次回ご愛読ありがとうございました。