心には糸がある。
それはお互いの心に触れあえるため。
右の子
うれしいとき、うれしい気持ちになる糸が、私の心に巻き付いて
うれしい心が作られる。
どの糸も繋がらない、消えそうな心があった。
なので私は、うれしい気持ちになる糸を自分の心から分けて巻きつけた
左の子
かなしいとき、かなしい気持ちになる糸が、私の心に巻き付いて
かなしい心が作られる。
それは苦しい。
だから糸を無理やりとって、空っぽにした。
その瞬間、私の頭から消えていった。
左の子
私たちは、お互いの糸を交換し合って、気持ちや、考え、意見、
いろんなものを交換し合った。
それはとっても楽しくて、君のこともっと知りたいと思った。
君は言った。「私のこと覚えていない?」
「君の空っぽの心に私の糸あげたの。」
思い出せない。空っぽになった心のことは忘れてしまうから、ちゃんと悲しんでいれば大事な君のこと、覚えていられたのかな。
でももう大丈夫。
君がいるから悲しい心ができても、私は悲しむことができる気がする。
これからも、君のこと知りたいから、私の糸を送るね。