これまでに、いろいろな革を使った革細工をこれまで作ってきました。
簡単なものであればしおりやカードケース、難しいものであればスマートキーケース等の物を作りました。
と言う事で作って来たものの簡単な説明をしていきたいと思います。
まずは簡単であったしおりの説明から
しおり
最初にしおりの説明をしたいと思います。
この革のしおりは本当に簡単で、どのような形を作るのかを楽しく考えられます。
少々話が逸れてしまいますが、私の場合革細工を制作するときに必ずやる事なのですが考えてすぐに考えた形に革を裁断はしていないです。
革を裁断する前に、どの程度の大きさになるのか方眼紙を使い作ってみたいサイズに裁断してから、裁断したいサイズに合わせて革を裁断する、という形をとっております。
この本のサイズに合わせてしおりのサイズをどのようにするのかを考える、というのは結構楽しいものです。
読書の邪魔にならないようにとか、再度読み直すときに開きやすくしたいなとか、読書をしている人のことを考えながら作るのはとても楽しいものでした。
今回作成したしおりは紐を一緒に付けて、革の方は本の中に全部埋まるように作成していきました。
裁断した後も裁断面を整え、裏側(床面といいます)にも処理をして触り心地もいいものにしていく過程がとても楽しいです。
最終的に横面も奇麗にして、実際に本に挟んで見て問題ない事を確認してここまで作りました。
カードケース
カードケースの方もしおりを作る作業工程の応用です。
ただこちらはカードケースがどのような形なのかを調べる必要があります。
何故調べる必要があると言うかと言えばカードを入れるモノなのでカードよりも一回り大きく作る必要があります。
その他にもカードの実際のサイズをもとにしてどの程度のサイズにするのかと言うのを前もって考えておく必要があります。
今回作ってみたものの様に作ってみたいカードケースに似た形のカードケースをインターネットで調べてどのようなパーツが必要なのか、どの程度のサイズのパーツになるのか、どのような形にしないといけないのかを確認する必要があります。
しかしこういう風なモノは図面を調べても図面だけではどういう形になるのかいまいち想像しにくい時も多々あります。
そんなあやふやな状態で革細工を作ろうとしても完成品は上手くいかないものです。
と言う事で、方眼紙を使って作るよりもさらに前段階として、新聞紙や使わなくなったプリントなんかを必要なサイズ、パーツと同じ形に作ってみて形を合わせてみるといいです。
そうする事で革を無駄に裁断してしまうことを防ぐことができるのです。
このカードケースはカードがスムーズに入るようにカードのサイズよりも一回り大きく裁断します。
そして裁断した革と革を縫い合わせていくのですが、実は革細工というものは針と糸だけで縫い合わせるのではないのです。
革の方に先に針を通す穴をあけてから、縫い合わせていくものです。
今回の様な革細工に使われる革の厚さは薄いものから分厚いものまであります。
薄いものは布とかと同じ厚さだったりするならば針と糸だけで縫い合わせることができるかもしれませんが、分厚いものとなれば1㎜以上の厚さになるものがあります。
こういう革については前述した様に菱目打ちというものを使って穴をあけておき、あけて置いた穴に針を通していきます。
縫い方も面白くて平縫いという針を2本使って両側から縫い合わせていくのです。
これは革細工のもっとも一般的な縫い方でこの平縫いがすごく楽しく思いながら縫い合わせることができます。
画像の糸は二つの革の裏面同士を重ねておいて、表面から針と糸を通していきました。
この平縫いと言うのが普通の布を縫い合わせる縫い方と違いかなり楽しいです。
なので革細工を行う際の平縫いを楽しみながらゆっくりしっかりと縫い合わせていくのは最初はとても難しいのですが、何回も何回も縫い合わせる練習なんかをしていくと画像の様にきれいに縫い合わせていく事が出来ます。
縫うのを失敗するとしわが出来たり糸がたるんだりしてしまいます。
でもこういう失敗を繰り返していくと自分の納得できる作品が出来上がっていき、その出来上がりを見るのが楽しくてしょうがないのです。
終わりに
今回の記事ではしおりとカードケースの説明を行いました。 革細工は確かに色々な面で敷居が高いかも知れません。
ですが、実際にやってみるとほかの作品、レジンであったりイラストだったりガンプラだったりとそういうものと同じ完成させることの楽しさを感じる事が出来ると思います。 物を作ると言う楽しさを感じるには凄く良い題材だと思いますので本当に機会があれば是非やってみて欲しいと思います。